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■RE雨宮・雨さんは、今でいうトコロの走り屋系YouTuber!?
●雨さんはV-OPTよりも早く動画撮影をしていた!
21世紀の今では、自慢のクルマやツーリング模様、DIYなどの動画を撮ってYouTubeで公開する…な~んていうのはごくごく普通な感じです。でもこの記事は1987年…33年も前のおハナシ。OPTIONから派生したビデオOPTIONも生まれる前の時代です。
雨さんはいつの時代でもブームを先取り…じゃなくブームを作る側の方ですからね!
ということで、雨さんの走り屋ビデオ制作現場をスクープした、そんな記事をプレイバック!
●撮影快調! ノッてる雨さん、走り屋ビデオに燃える!
「オレたち、雑誌なんかではある程度顔は売れているけど、いい歳こいてまだホントに走り屋やってるなんて信じてないヤツが多いんじゃないか。で、もっとオレたちのことをみんなに知って欲しくてビデオを作ることを思いついたッスよ」。
雨さんがビデオを作る。それもチューナーとしてじゃなく、バリバリの走り屋として製作・主演するというのだ。
コイツは大ニュース! さっそくクランクインに付き合った。オープニングは元気よくジャンプで決める。場所は某ストリート。
「雨さん! 最初はカメリハやりますから、ゆっくり来てください」
で、いきなり全開だ。橋の段差を利用して見事にテイクオフ。着地の火花が迫力だ。が、運悪くカメラのフレームは対向車によって遮られてしまう。
「もう一度お願いしま~す!」
カメラマンの声が夜明けの街に響く。
ところが、明るくなるのを待っていたのが響いたのか、クルマがかなり多くなってきた。タイミングを図ろうとするが、前方の信号とクルマの流れがマッチしない。ジャンピングポイントのすぐ先に信号があってクルマがたまるのだ。
タイミングを見はからって雨さんちのデッチが橋の上で着地点クリアの合図を送る。254km/h仕様のRX-7(FC3S)が全開で、後続車に差をつけカッ飛んでくる。
やった、決まった! 初回よりさらに迫力のあるジャンプだ。
シーン1、カット1、OK。アクション終了後、撮影用の『ヤラセ』でカチンコまで持たなきゃならない。思わず照れる雨さんを見て、スタッフの間にも安堵感が広がる。
が、撮影はまだ始まったばかり。走り屋・雨さんの23年間の集大成が、湾岸で、首都高で、谷田部で、富士で展開されていくのだ。
「テクはデタラメだけど、気合入れて作るつもり。みんなにも見て欲しいッス」
楽しみだ!
雨さんの自作オリジナルビデオ制作、なんかワイワイ楽しそうな現場が見えるようです!
次回はこの時代の雨さんをクローズアップした記事のご紹介を予定。お楽しみに!
[OPTION 1987年10月号より]
(Play Back The OPTION by 永光 やすの)