■特徴あるグリル上部の凹み、ボンネットフードが初めて露出
BMWは、主力ワゴン「5シリーズツーリング」の最強バージョンとなる「M5ツーリング」新型のティザームービーを公開しました。
初代となるM5ツーリングは1992年に5シリーズ・第2世代に設定されました。その後2007年の第5世代となる「E61型」への導入を最後に16年間M5は存在していませんでしたが、ついに復活します。
プロトタイプを最後に見たのはニュルブルクリンクでカモフラージュをまとったものでしたが、今回はサンタクロースからのプレゼントを彷彿させる、包装紙と大きな金色のリボンを付けています。ラッピングはされているものの、実はこれまでのプロトタイプよりディテールが見えています。
フロントエンドには、スリムでつり上がったヘッドライトを装備、キドニーグリルは標準サイズですが、専用Mグリルデザインとなります。グリルのエアインテークは、下半分のみに開口しており、おそらく中央部分には5シリーズと同様に前向きレーダーセンサーが組み込まれることになるでしょう。
ヘッドライト自体は最新の7シリーズやXMに見られるスプリットデザインを採用せず、代わりに新型X1と同様の外観を採用する予定のようです。
フロントバンパー下部には、M5の特徴となる縦ストレーキが組み込まれています。バンパーの残りの部分も、他のBMW M車と同様の方法で、ラジエーターに空気を送り込むのに役立つ大きく角張ったインテークを備えるなど、通常の5シリーズからは変更されています。
またプロトタイプでは、グリル上部の凹みを隠すためにボンネットに大きなパネルが被されていましたが、このプレゼントでは完全に露出しています。さらにリアルーフスポイラー、幅広のホイールアーチ、クワッドエキゾーストパイプ、そしてこのティーザーイメージでは特注のホイールが装備されています。
キャビン内には、5G接続や拡張現実ナビゲーション・システムなどの機能を備えたBMWのiDrive 8インフォテインメント・システムが搭載。標準モデルと同様に、1枚の曲面ガラスに12.3インチのデジタルインストルメントパネルを備えた14.9インチのタッチスクリーンも搭載されています。
パワートレインに関してもほぼ判明しており、新型では40年の「M5」の歴史で初めてハイブリッドパワートレインを搭載するモデルとなります。ボンネットの下には、SUV「XM」の4.4リットルV8ツインターボ・ハイブリッドが搭載される予定で、8速AT内に電気モーターが内蔵されるものです。
XMの最上級グレード「レーベル・レッド」では、最高出力748ps・最大トルク1000Nmを発揮しますが、M5では、最大811psまで高められると噂される一方、718psに抑えられるという情報もあり現時点では錯綜しています。
ワールドプレミアは2024年初頭と予想されており、直前までティザーキャンペーンが見られそうです。