■2.0LガソリンターボにBSG、48Vマイルドハイブリッドを組み合わせる
AMGを含めた多彩なモデルを次々と投入しているメルセデス・ベンツ。2023年12月20日、コンパクトSUVのGLA、3列シートSUVのGLBに、スポーツモデルの新型「メルセデス AMG GLA 35 4MATIC(GLA 35)」「メルセデス AMG GLB 35 4MATIC(GLB 35)」を設定し、同日発売しました。
新型「GLA 35」と「GLB 35」は、最新のエクステリアデザインに変更され、ナビをSクラスなどに搭載されている最新世代にアップデート。「MBUX ARナビゲーション」「アドバンスドサウンドシステム」などが標準装備されたほか、「Burmester サラウンドサウンドシステム」がオプション設定されています。
エクステリアは、新デザインのボンネットエンブレムが用意されるほか、ホイールアーチをブラックからボディ同色に変更(GLA 35)。ホイールデザインも刷新されます。また、ボディカラーに新色の「スペクトラルブルー」「ローズゴールド」が追加されています。
インテリアでは、新世代のステアリングホイールが用意され、3 本のツインスポークにより未来的でスポーティな印象に寄与しています。ナビやインパネ内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できるほか、アダプティブクルーズコントロールの使い勝手も高まっています。
さらに、センターコンソールに配置されていたタッチパッドが廃止され、すっきりとしたセンターコンソールまわりになっています。オプションの「アドバンスドパッケージ」では、シックで高級感のあるインテリアを演出する本革仕様のブラックまたは、同じく本革仕様でスポーティなレッドペッパーとブラックの組み合わせを選択できます。
なお、シートでは、「レザーARTICO/MICROCUT」のシート中央部にシート表面の65%、内部材料の85%がリサイクルから得られた原料を使用したファブリックが使われるなど、環境への配慮も施されています。
両モデルに搭載されるパワーユニットは、最高出力306PS(225kW)/最大トルク400Nmを発揮する、2.0Lの直列4気筒ターボエンジンの「M260」。低回転域での分厚いトルクと自然なレスポンス、中高回転域でのパンチ力ある加速感を両立させるため、ツインスクロールターボや可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC(カムトロニック」が採用されています。
加えて、今回の改良では、ベルトを介してクランクシャフトと接続される、スターターとジェネレーターを兼ねるモーター「BSG」と「48V 電気システム」が組み合わされています。回生ブレーキなどにより発電した電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電。
振動の少ないエンジン始動をはじめ、滑らかで力強い加速、素早いギアシフトなど、必要に応じて最大トルク160Nmの加勢により、燃費低減だけでなく、パワートレーンの総合性能を引き上げます。また、ウォーターポンプが電動化され、冷却能力を必要に応じて最適に調整することが可能となったため、高効率化されたのも朗報です。
組み合わされるトランスミッションは、「AMG スピードシフト DCT(8速デュアルクラッチ)」で、速度域を問わず自然な加速性能に加え、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギアのつながりが得られるようにセッティングされたそう。俊敏でダイナミックで気持ちのいい加減速が得られるとのこと。
エグゾーストシステムには、自動制御のフラップが備わり、選択したドライブモードに応じて、バランスの取れた音色から、モータースポーツ譲りの刺激的なエグゾーストサウンドまで切り替えを行うことが可能です。
そのほか、メルセデス・ベンツ最新の「インテリジェントドライブ」などの安全装備が完備され、街乗りから駐車時、高速道路を使ったロングドライブまでドライバーをサポートしてくれます。
●価格
「メルセデス AMG GLA 35 4MATIC(BSG 搭載モデル)」:881万円
「メルセデス AMG GLB 35 4MATIC(BSG 搭載モデル)」:916万円
(塚田勝弘)