塚田勝弘 
■スマホの操作なしでメッセージのやりとりからナビの目的地設定までできる
スマホと車両、あるいは車載ナビやディスプレイオーディオと接続することで、多彩なサービス、機能が使えるスマホ連携、コネクティビティが年々充実しています。BMWを筆頭とした高級輸入車ブランドが先行してきましたが、最近は、軽自動車などでも使えるようになっています。
日産自動車もコネクテッドサービスの「NissanConnect」を展開しています。「NissanConnect」会員を対象とした新たなサービスとして、車載機器や音声操作を通じて、運転中でもスマホに届いたメッセージの確認や返信ができる「Nissan Message Park」の提供を2023年12月11日にスタート。
「Nissan Message Park」は、スマホに専用アプリをダウンロードし、「Android Auto」と連携させることで使用できます。
具体的には、同サービスが対応するメッセージアプリでのメッセージ受信を、ナビ画面上のポップアップ表示や音で通知。そして、受信したメッセージを「Android Auto」と連携した「Googleアシスタント」を活用して読み上げ、さらにメッセージへの返信内容の作成や送信も音声操作で可能です。
様々なメッセージアプリに対応し、運転中も車内で音声によるメッセージの通知、読み上げ、返信文の作成、送信まで実施できるのは、日本の自動車メーカーとして初のサービス。
運用開始時点で本サービスに対応しているアプリは、LINE、Messenger、Slack、WhatsApp、Skype、Telegram、Signal、Viberの8つで、今後も対応アプリが拡充される予定です。
さらに、受信したメッセージ内に含まれるGoogle Mapの情報から、位置情報を読み込むことが可能。その情報を、即時にナビ上の目的地に設定することができます。運転時以外でもスマホで受信メッセージをまとめて確認できます。
運転中でもタイムリーにスマホ上のメッセージ受信に気づくことができ、スマホを操作することなく、音声操作で安全にメッセージ内容を確認、返信することが可能になります。また、位置情報共有とナビの目的地設定がスムーズにできるため、家族や友人などとの待ち合わせなどでも重宝するはず。
新たに始まった「Nissan Message Park」は、ユーザーからのフィードバックをもとに、より使いやすい機能の追加を進めるとしています。なお、「Apple CarPlay」用アプリは、2024年4月以降にリリース予定です。
●対象車
ノート（2020年12月以降発売モデル）
スカイライン（2019年9月以降発売モデル）
オーラ（2021年8月以降発売モデル）
エクストレイル（2022年7月以降発売モデル）
フェアレディZ（2022年8月以降発売モデル）
セレナ（2022年12月以降発売モデル）
日産リーフ
日産アリア
日産サクラ
※ディーラーオプションナビは未対応。
●料金：無料（NissanConnect会員費内で利用できます）
（塚田 勝弘）
【関連リンク】
NissanConnectサイト内「Nissan Message Park」ページ
https://www3.nissan.co.jp/connect2/service_fun.html#nmp
「Nissan Message Park」紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=pYd0IZysjUA
