日産が新しいカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」開始を発表【今日は何の日?12月8日】

■「リーフ」と「ノートe-POWER」を使ったカーシェアリングサービス

e-シェアモビ
e-シェアモビ

2017(平成29)年12月8日、日産自動車は “ニッサン インテリジェント・モビリティ”の取り組みを特徴としたカーシェアリングサービス、「NISSAN e-シェアモビ」を、翌2018年1月15日から開始すると発表しました。また、当日より、サービス利用の会員募集をスタートさせました。

●車を所有する時代からシェアする時代へ

自動車業界とモビリティの将来動向を示すキーワードに「CASE」があります。CASEは、C(コネクテッド)、A(自動運転)、S(シェアリング/サービス)、E(電動化)の頭文字をとった造語です。

e-シェアモビに使われている日産リーフ
e-シェアモビに使われている日産リーフ

その中のシェアリング/サービスとは、将来的に車を所有するのではなく、シェアする時代が到来することを予見するもので、自動車メーカーにとっては大きな戦略変更が求められます。すでに、東京などを中心にカーシェアリング、ライドシェアリングなどの新しい形態のモビリティが次々と誕生しています。

カーシェアリングとは、登録した会員間で車をシェアリングして、使いたい時に借りることができるサービス。

一方のライドシェアリングは、スマホなどのプラットフォームで一般ドライバーと乗客を仲介し、一般ドライバーが有償にて運送サービスを行う相乗りシステムです。

●すべてオンラインで24時間自由に利用できるe-シェアモビ

NISSAN e-シェアモビは、日産が開発している電動車で、自動運転技術や自動駐車機能などの運転支援技術による運転する楽しさや快適さ、利便性を体感できる日産独自のシェアリングサービスです。

2017年にデビューした2代目リーフ
2017年にデビューした2代目リーフ

サービス開始時は、EVのパイオニアである「日産リーフ」とユニークなシリーズHEVの「ノート e-Power」をサービス対象モデルに設定。安心、快適、気軽をキーワードに、これまでのカーシェアリングサービスにはなかった付加価値を提供するのが特徴です。

そのほかにも、免許証とクレジットカードだけで簡単に新規会員登録ができ、オンラインから24時間いつでも予約が可能。予約すれば、登録した運転免許証でドアの開錠と施錠ができ、煩わしい手続きをすることなく、深夜や早朝でも利用できる利便性もあります。

●料金はリースよりやや安価な設定

料金は利用時間によって請求、距離による料金加算はなく、ETCカードや給油カードも搭載されているため、遠方へのドライブも快適に行えます。

2016年に登場したノート e-POWER
2016年に登場したノート e-POWER

「リーフ」と「ノートe-POWER」の場合、以下のように2種類の料金プランが設定されています。

・ベーシックプラン
基本料金:1000円
ショート利用:200円/15分
6時間パック:3500円
24時間パック:9000円
アーリーナイトパック(18時~24時):2000円
レイトナイトパック(24時~翌6時):2400円、
ビジネスナイトパック(18時~翌6時):3700円

・月額無料プラン
月額料金:なし
ショート利用:200円/15分
6時間パック:4100円
24時間パック:9600円
アーリーナイトパック(18時~24時):2600円
レイトナイトパック(24時~翌6時):3000円
ビジネスナイトパック(18時~翌6時):4300円

その後、「サクラ」「セレナe-POWER」「キックスe-POWER」「オーラe-POWER」も対象車種に追加され、料金は上記とは異なります。


カーシェアリングとマイカーのどちらがお得かといった議論がありますが、これについては個々のライフスタイルで決まってくるので、合理性は容易に答えが出てきます。ただし、これは車を単なる移動手段と考えた場合の答えであり、車を所有してカーライフを楽しんでいる人には、カーシェアリングは無縁なものかもしれません。

今後、カーシェアリングがどれだけ社会に浸透するか、注目です。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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