■欧州、日本、台湾を意識して開発
BMWは2023年5月に「5シリーズ」新型を発表しましたが、その派生ワゴンとなる「5シリーズ ツーリング」のティザーイメージが世界初公開されました。
現在、世界ではSUVが主流となっていますが、BMWは依然としてワゴン需要があると信じています。
公開されたティザーイメージからは、テールライトの特徴が3シリーズツーリングのものに似ていることがわかるほか、LEDデイタイムランニングライトもこれまでにない光を放っています。
市販型では、BMWは5シリーズセダン(G60)と同じパワートレインを搭載するとみられ、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド、BEVのさまざまなバリエーションが用意されることになるでしょう。
具体的には、「530i」では2.0リットル直列4気筒+マイルドハイブリッドを搭載し、最高出力255psに。「540i」では、3.0リットル直列6気筒+マイルドハイブリッドで最高出力375psを発揮します。この他にも、最高出力490psとなる3.0リットル直列6気筒+電気モーターのプラグインハイブリッドも用意されるはずです。
また、V8エンジンを搭載する「M550i xDrive」は消滅、ピュア「M5」のみが新しいV8「S68」エンジンを搭載します。これは4.4リットルツインターボユニットで、XMドライブトレインと同じく、電気モーターと連動して作動し、最高出力718psと噂されています。
なお、5シリーズツーリングのすべてのバージョンは、同じCLARプラットフォームによって支えられるため、内燃エンジンを搭載したモデルと搭載しないモデルの間で設計の変更はほとんどありません。
コードネーム「G61」と呼ばれるロングルーフを備えた5シリーズツーリングは、欧州、日本、台湾を意識して開発したと伝えられており、2024年春にワールドプレミアされます。その後、同年後半に発売される予定で、もちろん日本市場にも導入されるでしょう。