6300万円、3台限定の「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」はオートクチュールからインスピレーションを得た特別仕様車

■贅を尽くした内外装を備え、手にできるのはわずか3人

メルセデス・ベンツSクラスの中でも贅を尽くしたマイバッハ(メルセデス・マイバッハ)から、特別仕様車の「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」が発表されました。かつて、「マイバッハ S 600 プルマン」という8800万円というゴージャスな仕様も日本に上陸したことがあります。

「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」の外観
「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」の外観

今回の「Sクラス オート ヴォワチュール」は、6300万円ですからリーズナブル? と言えるかもしれません。適正価格なのかどうか、中身をチェックしていきます。

まず、日本限定3台で、デリバリー開始は2023年10月以降を予定。3台以上の申込があった場合は、抽選販売になります。

「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」の外観
「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」の外観

ベース車は、3570万円の「メルセデス・マイバッハ S 680 4MATIC」で、その名のとおり、デザイナーが顧客のために完全オリジナル衣装をデザインする高級仕立服のオートクチュールに影響されたという仕様です。

メルセデス・マイバッハが誇る最高の技術とデザインによって「洗練されたラグジュアリー」を最も純粋な形で表現したという1台。

専用エンブレムを用意
専用エンブレムを用意

エクステリアには「ライトローズゴールド」と「ノーティックブルー」の2トーンペイントと、「ノーティックブルーペイント」の鍛造20インチディッシュホイールにより、上品で華やかなエクステリアに仕立てられています。

インテリアには「ディープシーブルー」のパイピング入り専用クリスタルホワイト内装をはじめ、「ローズゴールド」のアクセントが随所に施された「オパールホワイト」のインテリアトリムが用意されています。そして、スリーポインテッドスターを模したアクセント入りの「クリスタルホワイトナッパレザールーフライナー」が高級感を増しています。

「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」のリヤシートまわり
「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」のリヤシートまわり

また、柔らかで表面がループ(輪)になったブークレ素材のファブリックが、ドアトリムやマイバッハロゴ入りヘッドレスト、追加クッションに配置されています。

さらに、車名である「Haute Voiture」ロゴ入りシリアルプレート、「Haute Voiture」ロゴ付リヤドアパネル、専用フロアマットなども特別装備。そのほか、専用フロアマット、Burmesterハイエンド4Dサラウンドサウンドシステム、左右独立シート(後席)、クーリングボックス、格納式テーブル(後席)、シャンパングラス(2脚)(ローズゴールド)、MANUFAKTURレザーパッケージ、ハイエンドインテリアパッケージ、専用ギフトボックス、Haute Voitureロゴ入りインドアカバー。

「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」のインパネ
「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」のインパネ

ベースとなる「メルセデス・マイバッハ S クラス」は、メルセデス・ベンツの最上級セダン。Sクラスのロングホイールベースモデルからさらにホイールベースが180mm延ばされ、ショーファーにふさわしい後席の居住性が確保されています。

また、リヤドアの電動開閉機能やアクティブロードノイズキャンセレーション機能などショーファードリブンとしての快適性、静粛性が追求された最新技術の数々が搭載されています。さらに、レザーに施された専用のステッチや使用面積が大幅に増加したインテリアのウッドトリムなどにより、ラグジュアリーを極めた内装も見どころです。

「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」のリヤシート
「Mercedes-Maybach S-Class Haute Voiture」のリヤシート

パワートレインは、メルセデス・ベンツのフラッグシップエンジンである6.0L V型12気筒ツインターボエンジン「M279」。

最高出力612PS(450kW)・最大トルク900Nmという余裕あるパワースペックを備え、9G-TRONICのトランスミッションと4輪駆動システム「4MATIC」が組み合わされ、必要以上にエンジン回転数を上げることなく余力のある走りを実現しているそう。前後の駆動力配分は、常に最適化されます。

ピラーにもスリーポインテッドスターのアクセントが
ピラーにもスリーポインテッドスターのアクセントが

庶民には、あまりにも高額過ぎてリーズナブルかどうかは判断がつきませんが、3台限定の贅を尽くしたマイバッハ。どんな方がオーナーになるのか気になります。

●価格:6300万円

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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