■AE86の2トーンカラーを想起させる専用デカールなどを用意
初代トヨタ86、SUBARU BRZは、両社による協業で誕生したFRスポーツカーです。86は、2代目になりTOYOTA GAZOO Racing(TGR)ブランドのGR86を名乗っています。そのルーツは、もちろんAE86で、開発陣も初代トヨタ86を命名した際に、車名は86以外にないと考えたそうです。
そのGR86が2023年9月22日に一部改良を受けると同時に、GR86の元祖であるAE86の生誕40周年を記念した特別仕様車 「RZ“40th Anniversary Limited”」を期間・台数限定販売すると発表しました。
注目の特別仕様車「RZ“40th Anniversary Limited”」のベースは、もちろん「RZ」グレード。エクステリアは、白もしくは赤のボディカラーに限定され、AE86の「赤×黒」、「白×黒」の2トーンカラーを想起させる専用デカールが施されています。
インテリアにもAE86のヒストリーを感じさせる専用ロゴ、加飾が数多く用意されています。さらに、今回の一部改良によりオプション設定されるbrembo(ブレンボ)製ベンチレーテッドディスクブレーキ、SACHS(ザックス)製アブソーバーも特別装備。
同特別仕様車は、全国のGR Garageを通じて、2023年9月25日から10月9日までの期間限定で商談予約の抽選受付が行われ、10月25日より商談開始、2024年2月頃から200台限定で販売が予定されています。
なお、今回発売される特別仕様車「RZ“40th Anniversary Limited”」は、9月24日に富士スピードウェイで開催される「FUJI 86/BRZ STYLE 2023」のTGRブースに展示されます。
特別仕様車を含めたGR86の一部改良では、SUBARU BRZと同様にMT車にもアイサイトを標準装備されます。また、ステアリングにハンズフリースイッチが標準化、走行中のハンズフリー通話に対応(対応デバイス装着時)。ブラインドスポットモニターが「SZ」にオプションで追加設定され、「RZ」グレードには標準装備となります。そのほか、VSC制御最適化によるコーナリング時の走行安定性、安全性能の向上も盛り込まれています。
走りの面では、先述したように、brembo(ブレンボ)製ベンチレーテッドディスクブレーキ(「SZ」以上にオプション設定)が用意され、SACHS(ZF)製ショックアブソーバー(「SZ」以上にオプション設定)を採用。加えて、電子スロットル出力特性の変更によるコントロール性の向上も図られています。
SUBARU BRZと同様に、MTモデルでも「アイサイト」が備わったことで、ロングドライブ時のドライバーの疲労軽減、そして安全性向上が図られ、MTを選ぶ方が増えるかもしれません。
●価格
「RZ(MT)」:347万6000円
「RZ(AT)」:357万4000円
「SZ(MT)」:315万3000円
「SZ(AT)」:325万1000円
「RC(MT)」:291万6000円
※トヨタ販売店での取扱
「特別仕様車 RZ“40th Anniversary Limited”」
MT:382万2000円
AT:392万円
※GR Garageにて200台限定抽選受付。抽選受付期間は9月25日~10月9日
(塚田勝弘)