■カロッツェリア「楽ナビ」が生誕25周年を迎え、記念イベントを開催
1990年に世界初の市販GPS式カーナビをリリースしたパイオニア。
純正カーナビは、同年にマツダと三菱電機により共同開発され、ユーノス・コスモに搭載された世界初のGPS式カーナビ、さらに1981年までに遡ればホンダ・アコードに搭載された「エレクトロ・ジャイロケータ」にまで遡ることができます。その後、トヨタ・クラウンやセルシオ、日産シーマなどの高級車にも採用されました。
1998年にパイオニアが発売したカロッツェリア「楽ナビ」シリーズは、カーナビがそれまでの高級車、高級なカー用品として、メカ好きなどの特別な層に向けたものから、より一般に普及するきっかけになったシリーズです。
現在まで、エントリー層からベテランユーザーまで満足させる性能や機能、そして誰でも扱いやすい操作性や視認性を備えています。
それまでのカーナビは、使い慣れるまでコツが必要なモデルもあり、ユーザーに操作や知識を要求する機種もありました。筆者は、自動車雑誌の編集者でいろいろなナビを触れる機会がありましたが、カーナビを中心に撮影するプロカメラマンの方が、操作方法をよく知っているということもありました。また、音声操作や大きなボタンを押して直感的に操作できる「楽ナビ」登場後もしばらくは、個人的には、ライバルを寄せ付けない操作性を備えていた感があります。
パイオニアは、「楽ナビ」誕生から今年で25周年を迎え、累計出荷台数が650万台を突破したと明らかにしました(ポータブルナビゲーションを含む、「楽ナビ」ブランドのカーナビゲーションの累計出荷台数。期間は1998年2月~2023年7月)。
「楽ナビ」最大の特徴は、「高性能で誰でもカンタンに使えるカーナビ」をコンセプトに掲げ、インターフェースの改良や新しいAVメディアへの対応、プローブ情報である「スマートループ」による渋滞情報の共有、データ更新の簡便化など、簡単に操作できるだけでなく、多様化するAVソースや渋滞への対応など、年を追うごとに進化を果たしています。
初代の「AVIC-500」は、5.6型TV付ボイスコントロールCD-ROMナビゲーションセットとして登場。音声でのやり取りでルート探索ができる簡単操作が新たに提案されました。
当時、操作が複雑で高額商品であったカーナビを、シンプルな操作と購入しやすい価格を実現することで、より多くのユーザーから支持され、その後も地図の見やすさや安全かつ的確に目的地まで導くナビ機能はもちろん、使いやすさも向上。
また、ドライブシーンを盛り上げる楽しさも追求され、現在の最新モデルではオンライン機能に対応し、動画や音楽のストリーミング再生など、通信量を気にすることなく、車の中で多彩なオンラインコンテンツを楽しめる「オンラインワールド」の世界が提案されています。
「楽ナビ」の誕生25周年を受けた記念イベントや特設サイトの開設など、同シリーズが培ってきた世界観が楽しめるプロモーションや記念イベントが開催されます。
■「楽ナビ」25周年記念イベント
●日時:2023年10月5日(木)~8日(日)10:00~20:00 ※ 7日(土)、8日(日)は18:00まで
●会場:二子玉川 蔦屋家電
●入場料:無料
●出展内容
「楽ナビ」ストーリー:初期モデルからの機能の進化や使いやすさを追求したインターフェースの変遷など、「楽ナビ」シリーズが歩んできた歴史を振り返ります。ヒストリーボードに加え、初代楽ナビや、その後の代表モデルの実機も展示されます。
「オンライン対応の最新モデル」:今年3月に発売されたオンライン対応の最新モデルを展示。壁面パネルでいち押しの便利機能なども紹介されます。また、実際に楽ナビを搭載したデモカー(日産 サクラ、スズキ ジムニー)で機能やサウンドも体験できます。
■「楽ナビ」 25周年スペシャルサイト
10月初旬に公開予定の「楽ナビ25周年スペシャルサイト」に先立ち、2023年9月22日よりプレサイトを公開。「楽ナビとの思い出」の募集もされています。
(塚田 勝弘)
【関連リンク】
「楽ナビ」25周年スペシャルサイト
https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/brand_event/brand/rakunavi25th/?ad=pr