■スムーズな走りと運転のしやすさが高く評価される
バッテリーEV(BEV)である日産アリアの電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」が、米国の自動車専門メディアであるワーズ社の2023年「10ベストエンジン&推進システム」に選出されました。
同賞は、自動車のパワートレイン(馬力、トルク、ノイズ、効率、スペック、新技術の応用など)を評価するための幅広い知識を有するジャーナリストにより審査されています。今年は新型または大幅に改良された32機種のパワートレインを対象に、通勤や近距離のドライブなどの日常でのシーンが想定されて審査されました。
今回の選出で、日産は同賞のパワートレイン・エンジニアリング部門の表彰において、記念すべき20回目の受賞になるそう。
BEVのパワートレインでは、2011年にモーター搭載車として初めて表彰された日産リーフに続き2度目の受賞。アリアは、2023年5月にもワーズ社の「10ベストインテリア&UX」にも選出されています。
ワーズ社の編集者、ドリュー・ウインター審査員は「e-4ORCEの搭載によりファミリーカーがとても運転しやすくなります。発進加速だけでなく、EVが得意ではないとされる高速の追い越し加速にも優れています。アリアは、パワーと航続距離の幅広い組み合わせを提供する、技術的に卓越したファミリーカーです」とコメントしています。
さらに、ワーズ社のインテリジェンス・アナリストでもあるクリスティ・シュバインズバーグ審査員は、「スポーツモードでアリアのアクセルを踏み込むと、顔や首に強い加速度を感じます。これには感嘆の声しか出ません。標準モードとエコモードでもかなり速いです。加えて、とても静かでスムーズで、加速も滑らかなので、注意していないとすぐに制限速度を超えてしまいそうです」とそのスムーズな走りを高く評価しています。
「アリア」に搭載されている「e-4ORCE」は、前後に搭載した2基のモーターと左右のブレーキで4輪を制御。「e-4ORCE」の「e」は電動駆動に由来し、「4ORCE(フォース)」は物理的なパワーとエネルギーに四輪駆動の「4」が掛け合わされた造語です。さらに、スムーズで安定した出力とブレーキを緻密に制御することで、どのような路面状況においても高いライントレース性能を実現。
最先端のデザインをはじめ、革新的なテクノロジー、パフォーマンス、ステナビリティを実現したBEV「アリア」。スムーズでパワフルな加速や「プロパイロット2.0」などの先進技術によって、日常使いからロングドライブまで頼れる相棒になるはずです。
なお、アリアは、納期長期化に伴い受注受付が一時停止されています(2023年9月18日時点。日産アリアのホームページより)。
(塚田勝弘)