■「給電くん」でお馴染みのオートワンが作るコンパクトキャンパー
キャンピングカーの定番モデルといえば、ハイエースをベースとしたバンコン、軽キャンパー、ダイハツ・グランマックス カーゴやトヨタ・タウンエース、日産NV200などのコンパクトクラスの1BOX系(バンやワゴン)をベースとしたコンパクトモデルです。
軽キャンパーとハイエースなどをベースとしたバンコンの間を埋める存在であるコンパクトキャンパーは、軽では小さすぎる、ハイエースでは大きすぎる、といったニーズに応えるほか、軽キャンパーよりも動力性能に余裕があることもあり、10年ほど前から注目度が高まっている印象を受けます。
ペット連れを想定したモデルなど、軽キャンパーを中心に手がけるオートワンのバンコン「給電エース」もそんな1台。
ベースはOEM版であるマツダ・ボンゴバンSTD(トヨタ・タウンエースGL)、マツダ・ボンゴバンDX(ダイハツ・グランマックス カーゴ/トヨタ・タウンエースDX)。これらに同社が得意とする給電機能を与えたモデルです。車内で電子レンジや冷蔵庫などの家電が使えるほか、停車時でも40Wソーラーパネルによりサブバッテリーに充電可能。
キャビンは、無垢材を基調とした温かみのある仕立てになっています。なお、キャビネットはパネル方式になっていて、家具表面のパネルが簡単に取り外せます。無垢材なので塗装しやすく、好みの塗装やカラーを使ってカスタマイズすることもできます。
シートは、通常の乗車時(前向き)のほか、対面対座モードにすれば、ダイネットで軽食をとったり、休憩したりすることができます。フルフラットベッドにすれば大人2人が就寝可能。なお、下記の装備により8ナンバー登録になります。
普段は、5人乗りのコンパクト1BOXとして使えるサイズで、オフタイムは1人旅、あるいは2人でも無理なく車中泊やキャンピングカーライフを堪能できます。
●ベース車:マツダ・ボンゴバン、ダイハツ・グランマックス カーゴ、トヨタ・タウンエース
●ボディサイズ:全長4065×全幅1665×全高1930mm
●搭載エンジン/トランスミッション:1500cc/5MT・4AT
●駆動方式:FR・4WD
●乗車定員/就寝人数:5名/2名
●標準装備:走行充電システム、ボルトメーター、シガーソケット、サブバッテリー(55A)、対面台座シート、40Wソーラーパネル、給排水シンクセット、700Wインバーター、脱着式センターテーブル、外部100V電源(入・出力コンセント)、就寝用マット、天井LED照明1ヵ所
●主なオプション:70Aサブバッテリー、2000Wインバーター、薄型100Wソーラーパネル、バッテリーチャージャー、過放電防止機能付きバッテリー残量計など
●車両本体価格:407万7700円
●展示車両価格:443万2450円
(文・写真:塚田 勝弘)