アウディ「SQ7」「SQ8」が日本でも発売開始。スポーツ系フルサイズSUV

■Sシリーズ専用の内外装をはじめ、507PS/770Nmを誇る4.0L V8ツインターボエンジンを搭載

アウディは、フルサイズSUVのQ7/Q8をSUVシリーズのトップモデルとしてラインナップしています。Q7はプレミアムSUV、Q8はプレミアムクーペSUVといえるフォルムが特徴的です。

アウディSQ7のイメージ
アウディSQ7のイメージ

初代Q7は2006年に日本に上陸し、アウディが得意とする高い質感を備え、7人乗り3列シートをいち早く採用しています。今でこそ3列シートSUVは珍しくありませんが、輸入車のSUVでは時代を先取りしたフルサイズSUVでした。

アウディSQ7の走行シーン
アウディSQ7の走行シーン

日本では2016年に2代目に移行し、48Vのマイルドハイブリッド仕様を追加するなど、イヤーチェンジやマイナーチェンジを受けることで進化を遂げています。

一方のアウディQ8はQ7をベースに、2列5人乗りのクーペクロスオーバーのSUVとして、2019年に日本デビューを飾っています。最近のフルサイズSUVもスポーティ仕様やPHEVをはじめとした電動化など、個性的なモデルが求められています。

2023年7月31日、スポーツグレードのSモデルであるアウディSQ7/SQ8が日本に初投入されました。アウディSQ7/SQ8は、ともに高性能なスペックはもちろん、エクステリアデザインにS専用ラジエターグリルやフロントバンパー、左右4本出しのテールパイプが備わり、力強くスポーティなムードを放っています。

アウディAQ8の走り
アウディAQ8の走り

搭載されるパワートレーンは、4.0L V8ツインターボエンジンの「4.0 TFSI」で、最高出力507PS・最大トルク770Nmに達しています。0-100km/h加速は4.1秒でクリアし、巨体を感じさせない駿足ぶり。

環境対策ももちろん盛り込まれています。エンジンの低負荷時に8つのシリンダーのうち4つのシリンダーを休止させる「シリンダーオンデマンド(cod) 」や、8速ティプトロニック(トルコン付8AT)が組み合わされ、ハイパワー、大トルクと効率性を両立させています。駆動方式はquattro(クワトロ)四輪駆動です。

アウディSQ8のリヤビュー
アウディSQ8のリヤビュー

足元では、SQ7に21インチの5スポークブレードデザインAudi Sport製アルミホイールが、SQ8には22インチの5Yスポークデザインのアルミホイールが目を惹きます。両モデルともに、縦の2本バーが強調されたS専用ラジエターグリルやブレードが強調された専用フロントバンパー、左右4本出しのテールパイプを用意。

アウディSQ7のインパネ
アウディSQ7のインパネ

一方のインテリアには、Sのロゴが記配された上質な肌触りが特徴で、環境負荷の低い人工皮革「ダイナミカ」とレザーが組み合われたスポーツシートや、ブラックのヘッドライニング、S専用ビューを備えた「アウディ バーチャルコックピット」などが備わります。

両モデルともに、オールホイールステアリングが標準化されているのもトピックス。オールホイールステアリングは、低速域では、前輪と後輪が逆位相になることで小回り性が高まり、高速では前輪と後輪が同位相になることで安定感のあるハンドリングをもたらします。

アウディSQ8のフロントシート
アウディSQ8のフロントシート

さらに、よりスポーティなチューニングが施されたSアダプティブエアサスペンションが備わることで、路面状況を問わず、快適性とダイナミックな走りを両立するそう。

また、後輪左右にかかる駆動力の配分を、路面状況に合わせて最適になるように常時変化させるリヤスポーツディファレンシャル、電子制御でコーナリング時のロールを抑制するアクティブスタビライザーもオプション設定されます。

アウディSQ8のコクピット
アウディSQ8のコクピット

●価格
「Audi SQ7」:1419万円
「Audi SQ8」:1460万円

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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