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■斬新なデザインの14代目に衝撃のピンククラウンが登場
2013(平成25)年7月26日、トヨタは14代目クラウンにピンクのボディの特別仕様車を、9月1日から30日までの1ヶ月間、期間限定で受注することを発表しました。
日本を代表する高級セダンが、鮮やかなショッキングピンクを纏って登場したことに、多くの人は衝撃を受けたのでした。
●若返りを目指して斬新なデザインを採用した14代目
2012年12月に登場した14代目クラウンには、正統派の「ロイヤル」、スポーティな「アスリート」、上級仕様の「マジェスタ」の3グレードが用意され、キーワードは“新たな革新への挑戦”でした。
最大の特徴は、若返りを目指した斬新なデザインです。伝統の重厚さに加えてアグレッシブさを取り入れ、保守的なロイヤルでさえ巨大なフロントグリルと、バンパーまで達しているメッキモールを装着。
アスリートではボンネットからフロントバンパー下端まで稲妻のようなフロントグリルが採用され、“稲妻クラウン”と呼ばれました。
パワートレインは3.0L V6を廃止して、2.5L V6 DOHCとアスリート専用の3.5L V6 DOHC、2.5L直4 DOHCハイブリッドに整理され、フラッグシップのクラウンらしく様々な先進技術が採用されたのです。
斬新なデザインの14代目クラウンは、蓋を開けると同時に月間販売台数トップ10に入り、2013年3月には月販1万台を超えるヒットモデルになりました。
●衝撃のピンクボディのクラウンが追加
14代目クラウンが驚かせたのは、デザインだけではありません。2013年のこの日、トヨタは“モモタロウ“と名付けたピンクのボディカラーのクラウンを、9月の1ヶ月間限定で受注することを発表したのです。
67年の歴史を持つ日本を代表する高級セダンのクラウンは、これまで高級車らしい落ち着いたボディカラーが当たり前、衝撃的なピンクのクラウンの登場に誰もが衝撃を受けました。またインテリアも、ホワイトを基調にして、ピンクのステッチやピンクの差し色を施した主冠マークなど、お洒落なピンクがアクセントになっていました。
ショッピングピンクの特別仕様車は、2WDの「アスリートG“ReBORN PINK”」(価格:600万円)と4WDの「アスリートG i-Four“ReBORN PINK”」(価格:570万円)の2モデルで、それぞれのベースモデルからピンクボディにすることで57万円、価格が上昇しています。
クラウンには似合わない、いったい誰が乗るのか、といった意見も聞かれましたが、結局1ヶ月で約650台の受注がありました。
●ピンクだけじゃない、空色や若草色ボディも、さらにジャパンカラーも登場
さらに2015年には、“クラウン誕生60周年”を記念して、「空色エディション」と「若草色エディション」の2つのボディカラーが登場。また同年のマイナーチェンジでは、「ジャパンカラーセレクションパッケージ」として日本らしいボディカラーが追加されました。
具体的には、「茜(アカネ)色」「胡桃(クルミ)色」「常盤(トキワ)色」「群青(グンジョウ)色」など12色で、セットオプションとして「白」「黒」「こがね」という3種類の内装色をラインナップし、さまざまなカラーリングが楽しめる、色にこだわった14代目でした。
多くの人が、空色や若草色ならいいけど、ピンクはちょっと…と思ったのではないでしょうか。たまにピンクのクラウンを見かけましたが、購入した勇気ある人は、30代と40代の若いユーザーが40%、女性が35%だったそうです。ちなみに新型クラウンも、ツートンカラーの鮮やかな配色を採用していますが、さすがにピンクや空色はありませんね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれません。
(Mr.ソラン)