本当にがっかり、切ない擦り傷……擦った後にボクがとった行動とは?【東京でクルマ買っちゃいました日記・第18回 ついに擦った編】

■初めてマイカーに傷が…。思ったよりもうろたえて、いろいろ考えさせられました

●擦った記憶はまるでないのに、左の後輪の上にうっすら擦り傷が

身に覚えがない擦り傷。えっどこで?本当心当たりがないのですが
身に覚えがない擦り傷。えっどこで?本当心当たりがないのですが

こんにちは、東京で勢いまかせでクルマ(ルノー・トゥインゴ)を買ってしまったライターの半澤です。

いきなりですが「擦る」と聞いて皆さん、何を想像されるでしょう。

最近はネットスラングで「同じネタを擦る」「ずっとその話、擦っている」みたいな使われ方もしますね。いずれにせよ、ちょっとネガティブな意味合いです。

が、クリッカーを読んでいるクルマ好きの皆さんが思い出すのはもっと、もっとネガティブな意味合いの「擦る」、ではないでしょうか。

そう、クルマを擦る…。

ボクがクルマに買ってからけっこうな時間が経過していますが、ついに擦ってしまいました。左の後輪の上に擦り傷がついてしまい、もう頭を抱えましたね。

擦るって切ないですよね。

でも、不思議なことに全く擦った記憶がないんですよ。このくらい傷が付くのなら、あの擦ったとき特有の「やっちまった音」が響くと思うのですが、あのギギギッ、ズズズーみたいな擦った音は聞いていません。

今から15年ほど前、会社員だった頃、ペーパードライバーなのに毎日クルマであっちこっちを巡らないといけない営業マンだったため、本当にあらゆる「擦り」を体験してきましたが(涙)、あの絶望的な感触はまったく感じていませんでした。

うーんなんでだろう?

●傷は直したいが金はかけたくない、ケチなボクがとった方法とは?

さぁて、困ったということで、まず探したのがタッチペン。

前述の通り、ボクは自慢じゃないけど、なかなかの「擦り」マイスターだったので、営業のときに乗っていた旧型のスズキ・スイフト(銀色)はペンで塗りたくって傷を隠していました

スイフトにはピッタリの色があって問題なく隠せていたのですが、ボクの愛車はトゥインゴというクルマで、色は他にあまりない水色。ルノー的にはこれを「ブルードラジェ」と謳っています。

ドラジェとは、砂糖でコーティングしたお菓子のことで、淡いブルーが特徴です。かわいくて仕方ないものの、このおしゃれカラーのため、タッチペンはカー用品店では見つけられずでした!

が、ネットで調べてみたところ、なんとブルードラジェカラーのタッチペンが存在するとのこと。その金額はアマゾンも楽天も大体3300円。

うーん、これって高いの安いの? 1回しか使わない(予定)のペンに3000円も使うのはもったいないようにも思えるし、サクッと傷が隠せるならば、高コスパとも感じました。

迷ったあげく、ボクが出した答えが「買わない」。そうだ、定期点検があるから一度ディーラーで見てもらおう!というケチ根性が見事みなぎり、ボクは一路、クルマで10分ほどのディーラーに向かうのでした。定期点検の日取りが近くて良かった!

コンパウンドの力、おそるべし。擦ったことがなかったことに
コンパウンド、おそるべし。擦ったことが、完璧になかったことになった!

すると、このケチな考えが見事に功を奏します。なんとなんと、車体がピカピカに復活したのです。点検が終わって会計しているときに整備士の人に、「擦り傷があるんですが、これなんとかなりますかね?」と聞いたところ、「うーんどうでしょう」と言いながらコンパウンドでゴシゴシ。

ここからは「大改造!! 劇的ビフォーアフター」の声色を各々想像しお読みください。

なんということでしょう。美しいボディが完璧に蘇り、擦り傷があったことなど微塵も感じさせません。心を尽くした匠の技が光る、見事なまでの復活劇。まるで新車のような照りと輝きで、これまで以上の美しさとなりました。まさにブルードラジェ、砂糖菓子を思わせるやさしい色合いは、これからも人目を引いてくれることでしょう。

幸い色が付いていただけで、傷もヘコミもナシ! 0円で直すことができて本当うれしかったです。

コンパウンドってすごいですね。プロにやってもらえたのも安心で、良かったなあ。帰りのクルマの中でボクは、3000円もするペンも買わなくてよかったと、会心のガッツポーズをとりました。

擦り傷は、見た目のがっかり感だけでなく、錆や腐食の原因になるもの。見つけたらすぐに直したいところですね。コンパウンドくらいは持っておきたいなと思いつつも、素人が背伸びして傷が悪化したりするのもまずいので今回のようにまずプロに相談するのも手だとも感じました。皆さんも擦ったらぜひ、早急に対応してくださいね。

●本当にあった怖い話。まさかの擦り傷再び!

前に擦った場所とほぼ同じ。同じ感じのうっすら傷。だけど全く擦った記憶はなく
前に擦った場所とほぼ同じ。同じ感じのうっすら傷。だけど全く擦った記憶はなく

と、優等生的に文章を締めようと思っていたのですが、世の中、そう甘くはない!ディーラーで擦り傷を直してもらってから1ヵ月ほど経ってからでしょうか、驚くべきことに気づきます。

ここからはひと昔前の「奇跡体験! アンビリーバボー」心霊写真回の声色でお読みください。

それではご覧いただこう…。

おわかりいただけただろうか。後輪の上にご注目いただきたい。水色の車体を取り囲むように異様な線が流れ、はっきりとした擦り傷となってしまっている。以前と全く同じ場所に現れた不気味な恐怖の影、この傷は何を意味しているのだろうか?

本当、何を意味しているんでしょう。怖っ。冗談じゃなくゾッとしました。

そして、今回も擦った記憶が全くないんですよね。自分の家の駐車場入れるときに、仮にここを擦っていたら絶対に駐車場に収まらないし、ほかに頻繁に行く店、施設、実家の駐車場を想像してみても、左後ろを擦るような場所は思い当たりませんでした。

ということで、何も解決せず! 擦ってしまったり、傷を見つけたら、まず原因や思い当たる場所の断定から! これが基本ですね。とりあえず今は普段の運転をより気を付けつつ、3000円のペンを買おうか迷っています。


次回、第19回【音楽フェスに行ってみた編】。世間は夏休み、せっかくなのでクルマでレジャーしようということで、近くフェスに行く予定! 擦ったことは一度、忘れてしっかり楽しんできます!

半澤 則吉

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この記事の著者

半澤 則吉 近影

半澤 則吉

1983年福島県生まれ。お金、レシピ、収納といった日々の暮らしまつわる事柄を専門とするライター。町中華を巡る町中華探検隊、ドラマライターとしても活動する。会社員時代にスズキスイフト(2代目)に乗っていた以外車との関わりはなく、父がスバルの歴代の名車を乗り継ぎ、母がダイハツミラジーノを愛車としているため、輸入車とは縁のない人生を送ってきた。
が、一念発起しフランス車を購入。車のある人生にわくわく中。
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