トライアンフの「タイガー900GT/ラリー」にバハ・アラゴン優勝マシンをオマージュした特別仕様

■優勝マシンから受け継いだディテールやカラーを採用

イギリスのバイクメーカー「トライアンフモーターサイクルズ」を扱うトライアンフモーターサイクルズジャパンは、888cc・並列3気筒を搭載するアドベンチャーモデル「タイガー900GT」と「タイガー900ラリー」の特別モデル「アラゴン・エディション」を発売することを発表しました。

タイガー900ラリー アラゴン・エディション
タイガー900ラリー アラゴン・エディション

2023年シーズン限定で販売される今回の特別仕様車は、5度のエンデューロ世界チャンピオンであるイヴァン・セルバンテス選手が、2022年7月に、トライアンフのマシンを駆って世界的ラリー競技「バハ・アラゴン」で優勝するなどの活躍を称えるために設定されたもの。

いずれも、バハ・アラゴン優勝マシンから受け継いだディテールや特別なカラーリングを施していることが大きな特徴です。


●900ccのアドベンチャーモデルがベース

今回、特別仕様が設定されるタイガー900GTとタイガー900ラリーは、オフロードでの高い走破性とオンロードでの快適性などを両立した、アドベンチャーモデルというジャンルに属するバイクです。

タイガー900GTアラゴン・エディション
タイガー900GTアラゴン・エディション

いずれもエンジンには、最高出力95.2ps(70kW)を発揮する888cc・並列3気筒を搭載。ハイパワーながら扱いやすい特性を持つことで、街中はもちろん、長距離ツーリングなどでも余裕の走りを実現しています。

なかでも、タイガー900GTは、フロント19インチ、リヤ17インチのキャストホイールにロードタイヤを装備することで、オンロードでの快適で軽快な走りを重心したモデル。

888cc・並列3気筒エンジン
888cc・並列3気筒エンジン

「ロード」「レイン」「オフロード」「スポーツ」といった4モードから選択可能なライディングモードや、軽量・コンパクトなブレンボ製stylemaブレーキなどを採用。

ほかにも、リーンアングルに関わらず最適なブレーキングを可能にするコーナリングABSや、最新のトラクションコントロールなど、先進機能も満載です。

一方、タイガー900ラリーは、タイガー900GTと同スペックのエンジンを搭載しながらも、オフロードでの性能を高めたモデル。

主な特徴は、フロント21インチ、リヤ17インチのスポークホイールと、オフロードでも高い走破性をみせるタイヤの装備。ショーワ製のハイスペックなフロントフォークやガス加圧式リヤサスペンションユニットなども採用することで、幅広いフィールドで軽快で安定感あるフットワークを実現します。

●450kmもの長距離ラリーで圧倒勝利

これらをベースとしたのが今回設定された特別仕様車で、「タイガー900ラリー アラゴン・エディション(Tiger 900 Rally Aragon Edition)」と、「タイガー900GTアラゴン・エディション(900GT Aragon)」の2つの仕様が用意されています。

2022年のバハ・アラゴンで見事優勝したイヴァン・セルバンテス選手とトライアンフ・チーム
2022年のバハ・アラゴンで見事優勝したイヴァン・セルバンテス選手とトライアンフ・チーム

ちなみに、セルバンテス選手が2022年に優勝したバハ・アラゴンとは、スペイン北部のアラゴン地方で開催されるラリーレイドのイベント。

1983年から開始されているこの競技は、パリ・ダカールラリー(現在のダカールラリー)など、当時、アフリカの砂漠を走るラリーが大きな人気を博したことに影響されて始まったといわれています。

イヴァン・セルバンテス選手の走り
イヴァン・セルバンテス選手の走り

2022年のバハ・アラゴンは、広大な荒野などに設定された450kmもの長距離ルートを走破するといった内容で、セルバンテス選手は「タイガー900ラリープロ」というシリーズ最上級モデルをベースとしたマシンで参戦。過酷なレースながら、ライバルを1時間6分も引き離し、圧倒的な強さを見せて優勝したそうです。

●価格は186万5000円〜190万5000円

そんなセルバンテス選手が達成した栄光を称えるために設定された特別モデルですが、大きな特徴は、まず、タイガー900ラリー アラゴン・エディションでは、車体色にマットファントムブラック、マットグラファイト、クリスタルホワイトのトリプルカラーを採用。燃料タンクなどにはレーシングイエローのアクセントも施すことで、より個性的なフォルムを実現しています。

タイガー900ラリー アラゴン・エディション
タイガー900ラリー アラゴン・エディション

一方、タイガー900GTアラゴン・エディションでは、車体色にディアブロレッド、マットファントムブラック、クリスタルホワイトのトリプルカラーを採用。

ツインカラーのシートデザインなども施すことで、大胆かつエレガントな雰囲気を醸し出しています。

足まわりでは、タイガー900ラリー アラゴン・エディションのショーワ製フォークにチューニングを施し、オフロード性能を向上。タイガー900GTアラゴン・エディションでは、フルアジャスタブル45mm USDマルゾッキ製カートリッジフォークと、電子調整式RSUを装備することで、ハンドリングの改善を図っています。

タイガー900GTアラゴン・エディション
タイガー900GTアラゴン・エディション

ほかにも、両モデルにはエンジンプロテクションバーを標準装備。ラリー アラゴン・エディションでは、燃料タンクプロテクションバーも装備され、よりワイルドかつ美しいフォルムを演出しています。

価格(税込)は、タイガー900GTアラゴン・エディションが186万5000円で、タイガー900ラリー アラゴン・エディションが190万5000円。

販売店での予約は2023年7月20日(木)より開始中で、店頭販売は2023年8月以降の開始予定です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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