60年以上の伝統を受け継ぐ「ボンネビル」シリーズなど、トライアンフのモダンクラシックモデル11機種に新色が登場

■スピードツインやスラクストン、スクランブラーにも2024年モデル

120年以上の歴史を誇る、イギリスのバイクブランドが「トライアンフモーターサイクルズ」。その長い伝統を継承するモダンクラシックモデル11機種に、それぞれ新色を採用した2024年モデルが登場しました。

ボンネビルT100の2024年モデル
ボンネビルT100の2024年モデル

1950年代の名車が持つ雰囲気を醸し出すボンネビル・シリーズを筆頭に、カフェレーサーやスクランブラーなどのカスタムモデルまで、ビンテージ感満点のスタイルと現代的な装備を融合させたのがこのシリーズ。

2024年モデルでは、それぞれに個性的なニューカラー全12色が投入されました。


●ボンネビル・シリーズ5機種

1959年に誕生した初代「ボンネビル」を彷彿とさせるスタイルに、トライアンフの伝統ともいえる並列2気筒エンジン、通称「バーチカルツイン」を搭載するのが「ボンネビル」シリーズ。

クラシカルなスタイルの車体には、最新の電子制御システムなども投入されていることで、扱いやすさや安全性なども抜群のシリーズです。

ボンネビルT120の2024年モデル
ボンネビルT120の2024年モデル

2024年モデルでは、まず、900cc・並列2気筒エンジンを搭載する「ボンネビルT100」に、「コンペティショングリーン&アイアンストーン」というツートンカラーが追加されました。

燃料タンクなどにはアルミシルバーのコーチラインも採用、ヘッドライトボウルやサイドパネルなどにはジェットブラックも施すことで、全体的にスタイリッシュな印象を持たせていることがポイントです。

なお、従来からの「カーニバルレッド&フュージョンホワイト」「ジェットブラック」もラインアップし、全3色から選べます。価格(税込)は133万5000円〜137万4600円です。

一方、1200cc・並列2気筒エンジンを搭載する「ボンネビルT120」と、それをベースに車体全体にブラックアウトしたパーツなどを施した「ボンネビルT120ブラック」。

ボンネビルT120ブラックの2024年モデル
ボンネビルT120ブラックの2024年モデル

ボンネビルT120では、「ジェットブラック&フュージョンホワイト」のツートンカラーを新採用。燃料タンクなどには手描きのメタリックゴールドのコーチライニングも施すことで、高級感も満点です。「コードバンレッド&シルバーアイス」「ジェットブラック」といった従来色も含め全3色の設定となりました。

また、ボンネビルT120ブラックでは、新色「グラファイト&マットグラファイト」を追加。グロスとマットの両方の仕上げに加え、こちらにも手描きによるシルバーのコーチラインなどを採用し、洗練されたイメージを演出します。従来からの「ジェットブラック」も継続採用し、全2色で展開します。

価格(税込)は、ボンネビルT120、ボンネビルT120ブラック共に165万5000円〜169万4600円です。

お次は、1200cc・並列2気筒エンジンを搭載し、スラッシュカットマフラーなどを採用したカスタム系モデルの「ボンネビル スピードマスター」と「ボンネビル ボバー」。

ボンネビル スピードマスターの2024年モデル
ボンネビル スピードマスターの2024年モデル

往年のブリティッシュカスタムのスタイルを採用したボンネビル スピードマスターでは、新色に「パシフィックブルー&シルバーアイス」を追加。燃料タンクなどには、ゴールドのコーチラインも施すことで、こちらも高級感が満点です。「ジェットブラック」「コードバンレッド」も継続採用し、全3色で展開します。

ボンネビル ボバーの2024年モデル
ボンネビル ボバーの2024年モデル

また、シンプルなカスタマイズ・スタイルが魅力のボンネビル ボバーには、ツートンカラーの「ジェットブラック&アッシュグレー」を新採用。特徴的な「ジェットブラック」、大胆な「レッドホッパー」といった継続色も含め、こちらも全3色から選べます。

価格(税込)は、ボンネビル スピードマスター、ボンネビル ボバー共に187万5000円〜191万4600円です。

●スラクストンRS

1960年代などのレーシングマシンをオマージュしたカスタムスタイル、カフェレーサーを彷彿とさせるのが「スラクストンRS」。最高出力105PSを発揮する1200cc・並列2気筒エンジンやハイスペックなサスペンションなどによる、軽快な走りも魅力のモデルです。

スラクストンRSのの2024年モデル
スラクストンRSのの2024年モデル

その2024年モデルでは、新色として「ジェットブラック&シルバーアイス」というツートンカラーを追加。このモデルにも、燃料タンクに施されたジェットブラックとシルバーアイスの境目に、ゴールドのコーチラインを採用し、カスタム感を一層強調しています。

カラーには、ほかにも、従来からのクラシックな「ジェットブラック」も継続設定。価格(税込)は、201万5000円〜205万4600円です。

●スピードツイン1200&スピードツイン900

1200cc・並列2気筒エンジンを搭載した「スピードツイン1200」と、900cc・並列2気筒エンジン搭載の「スピードツイン900」。

スピードツイン1200の2024年モデル(カーニバルレッド&ストームグレー)
スピードツイン1200の2024年モデル(カーニバルレッド&ストームグレー)

いずれも、1930年代の名車「スピードツイン」を元祖に持ち、クラシカルなスタイルに現代的な装備を融合したネオクラシックなモデルです。

その2024年モデルでは、両モデルともに2タイプの新色を採用しています。

まず、スピードツイン1200には、リッチ感あふれる「カーニバルレッド&ストームグレー」と、モダンな「マットアイアンストーン&マットストームグレー」を追加。従来から人気の「ジェットブラック」と合わせて、計3色から選べます。

スピードツイン900の2024年モデル(コンペティショングリーン&ファントムブラック)
スピードツイン900の2024年モデル(コンペティショングリーン&ファントムブラック)

また、スピードツイン900には、鮮やかな「カーニバルレッド&ファントムブラック」と、洗練された「コンペティショングリーン&ファントムブラック」を新設定。こちらも「ジェットブラック」を継続設定し、計3色をラインアップします。

価格(税込)は、スピードツイン1200が172万5000円〜175万1500円、スピードツイン900が115万5000円〜118万1500円です。

●スクランブラー1200XC/XE&スクランブラー900

往年のオフロードレーサーを彷彿させるスクランブラー・スタイルを採用したのが、「スクランブラー1200」と「スクランブラー900」。いずれも、オンロードはもちろん、オフロードでも快適な走りを楽しめることが魅力です。

スクランブラー1200XEの2024年モデル
スクランブラー1200XEの2024年モデル

これらの2024年モデルでは、まず、1200cc・2気筒エンジンを採用したスクランブラー1200のスタンダード仕様「XC」と、上級モデル「XE」の両方に、「マットサンドストーム&マットジェットブラック」を新色として追加。いずれも、マットサンドストームカラーの燃料タンクに、ジェットブラックのストライプをあしらっていることが特徴です。

スクランブラー1200XCには、従来からの「サファイアブラック」や「マットカーキグリーン&マットジェットブラック」も継続採用し計3色を設定。スクランブラー1200XEでは、それらに加え「カーニバルレッド&ジェットブラック」も継続採用し、計4色から選べます。

価格(税込)は、スクランブラー1200XCが200万2000円〜204万1600円、スクランブラー1200XEが215万4000円〜219万3600円です。

スクランブラー900の2024年モデル
スクランブラー900の2024年モデル

さらに、900cc・2気筒エンジンを搭載するスクランブラー900には、新色として大胆な配色の「コスミックイエロー&グラファイト」を追加。イエローをベースに、グラファイトカラーのライン2本が入った燃料タンクなどが、レーシーな雰囲気を醸し出します。

「ジェットブラック」「マットカーキ」「カーニバルレッド&ジェットブラック」といった従来色も継続し、計4色で展開。価格(税込)は136万5000円〜140万4600円です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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