「ミハマシェアカート」や電動カート「SC-1」が沖縄・北谷のアメリカンビレッジなどで活躍中【ヤマハ発動機ニュースレター】

■「北谷観光MaaS」が楽しい乗り物による新しい観光での移動を提供

ヤマハ発動機の広報グループは、ニュースレターという形で同社グループの多様な取り組みを発信しています。今回のお題は、沖縄県の北谷町で活躍している低速電動カート。ヤマハ発動機が手がける「グリーンスローモビリティ」の一環になります。

アメリカンビレッジを走る自動運転車「美浜シャトルカート」(左)と、低速電動カート「ミハマシェアカート」の様子
アメリカンビレッジを走る自動運転車「美浜シャトルカート」(左)と、低速電動カート「ミハマシェアカート」の様子

北谷で次世代交通サービスの構築に取り組むチャタモビの長澤将臣代表は「沖縄本島のほぼ中央に位置する北谷町は、観光の拠点としてとても便利な場所にあります。夕陽スポットとして有名な3つのビーチ、アメリカ西海岸を思わせる町並みが人気のリゾートタウンです」と同地区の魅力を説明。

チャタモビでは、さまざまなモビリティが連携する交通サービスを提供することで、より楽しく、快適な観光地を目指しています。その取り組みとして、海沿いルートと呼ばれる同町の海岸通りで、すでに自動運転「レベル3」相当の機能を有するヤマハ発動機製の「美浜シャトルカート」による定期運行などもスタートしています。

沖縄の観光は、コロナ禍で大きな影響を受けました。以前の3分の1ほどまで減ったというレンタカー、タクシードライバーの減少などもそのひとつ。一方で、3分の1ほどまで減ったとはいえ、空港利用者の約6割が使うとされるレンタカーなどによる渋滞も、大きな課題になっていました。

これらの課題の解消に向けて、2021年に那覇空港と北谷を最短38分で結ぶ直行シャトル「北谷エアポートエクスプレス」が開通。このエリアに訪問、滞在する観光客が少しずつコロナ禍以前の状況に近づいているそうです。「北谷エアポートエクスプレス」が開通した北谷には、大小のホテルが建ち並び、町内の南北5km圏内に「うみんちゅワーフ」や「アメリカンビレッジ」などの観光スポット、「アラハビーチ」をはじめとする美しい砂浜が点在します。

約15分間隔で海沿いルートを走る開放感あふれる自動運転車
約15分間隔で海沿いルートを走る開放感あふれる自動運転車

チャタモビの長澤将臣代表は、「このエリアの交通環境を整備して回遊性を高めれば、訪れる皆さんに北谷の魅力を満喫していただけます。移動が楽しいモビリティの実装を進めることで、実現していきたいです」と、「北谷観光MaaS」の狙いと意気込みを語っています。

低速電動カートを使ったシェアリングシステム「ミハマシェアカート」も、その一翼を担っています。ランドカーをベースにした開放感あふれるオープンなボディにより、リゾート気分を味わいながら4人が同時に移動できるなど、利用者からも好評だそうです。

さらに、夕暮れ時のシーサイドでは、ヤマハ発動機とソニーによる共同開発で生まれたエンターテインメント電動カート「SC-1」が運行中。ムーンライトクルーズは、次世代MR(複合現実)の映像を楽しみながらという特別な体験が提供され、ファミリーやカップルなどから人気を集めているとのことです。

次世代MR映像を楽しみながら移動する「SC-1」。「デジタル水牛車」というニックネームもあるそう
次世代MR映像を楽しみながら移動する「SC-1」。「デジタル水牛車」というニックネームもあるそう

同氏は、「各種モビリティを連携させて、予約、決済はもちろん、ルート検索や乗換や乗継なども一元化した、より快適な旅をお届けすることを目指しています。将来的には、現地での諸手続きを省略できるメンバーシップなども視野に入れています」と、今後の展望についても明かしています。

新型コロナの5類移行後、初めての夏休みを直前に控えた南国のリゾートでは、楽しい乗り物による快適な移動が有意義なものにしてくれるはず。これから訪れる予定の方は、「美浜シャトルカート」、低速電動カート「ミハマシェアカート」などを利用してみてはいかがでしょうか。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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