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■ヘルメットが必要な原付一種モデルも同時発売
ホンダ発のベンチャー企業「ストリーモ(Striemo)」は、立乗りで移動する3輪の小型モビリティ「ストリーモ」2タイプについて、一般ユーザー向け抽選販売を開始することを発表しました。
ラインアップには、2023年7月1日から導入され、16歳以上であれば免許不要で乗れる「特定小型原動機付自転車(以下、特定小型原付)」に適合する「ストリーモS01JT」を用意(250台限定)。また、50ccバイクなどと同じ「第一種原動機付自転車(以下、原付一種)」モデルの「ストリーモS01JG」も設定(50台限定)。
いずれも、2023年7月5日から7月19日の期間、同社のホームページで受け付けを行います。
●特定小型原付のストリーモS01JT
ストリーモは、ホンダから生まれたベンチャー企業のストリーモが開発した、電動で走る立乗りの3輪モビリティです。
ぱっと見は、電動キックボードなどに似ていますが、前1輪+後2輪の3輪とすることで、高い走行安定性を実現。
また、独自の「バランスアシストシステム」(特許取得済み)を搭載することで、停止時も自立。さらに、歩くような極低速から自転車で走るような快適な速度まで、広い速度域で転びづらい高い安定性も実現。市街地などで、乗る人が自分のペースで移動できる新感覚の小型モビリティです。
そんなストリーモですが、今回発売されるのは、特定小型原付モデルのストリーモS01JTと、原付一種モデルのストリーモS01JG。
特に、2023年7月1日から導入された特定小型原付に対応するストリーモS01JTは、16歳以上であれば運転免許が不要で、ヘルメットも任意(努力義務)。最高速度こそ20km/h以下に制限されていますが、50ccバイクなどの原付一種と比べ、車道のほかに、自転車道や自転車専用通行帯も走行することが可能です(原付一種は車道のみ)。
さらに、ストリーモS01JTでは、これも新しく設定された「特例特定小型原動機付自転車(以下、特例特定小型原付)」にも対応。これは、最高速度を6km/h以下に制限するなどの一定条件を満たせば、歩道や路側帯(自転車走行可の道路に限る)の走行ができるという車両です。
なお、ストリーモS01JTでは、最高速度を6km/h・12km/h・20km/hのいずれかに設定できる3つのモードを用意しています。また、新法規では、どの速度で走行しているのかを緑のランプで周囲に知らせる「最高速度表示灯」の装備も必須ですが(20km/hは点灯、6km/hでは点滅など)、ストリーモS01JTでは、車体の前後に装備しています。
ほかにも、周囲の明るさで液晶の明るさを自動調整する自動輝度調整付ディスプレイを採用。ディスプレイ右側面にはUSBソケット(Type-C)も備えるほか、専用スマートフォンアプリと連携する機能なども採用。さまざまな使い勝手のいい装備を搭載しています。
●原付一種のストリーモS01JG
一方、従来からある50ccバイクと同じ扱いになる原付一種モデルのストリーモS01JG。こちらは、当然ながら、ヘルメットの着用は義務で、普通自動車免許など原付バイクを乗ることができる免許も必要。法規上の最高速度は30km/hまでOKですが、走行できるのは車道のみとなります。
基本的な構成は特定小型原付モデルのストリーモS01JTを踏襲。違いは、まず、速度や加速について専用プログラムを採用することで、より高い速度域に対応しています。
また、走行モードは、6km/h・15km/h・25km/hの3つを設定。さらに、特定小型原付モデルではオプションのバックミラーも標準装備しています。
なお、モーターの出力は、どちらのモデルも定格出力430Wで、36V・13Ahのリチウムイオンバッテリーを搭載。標準の充電時間は約3.5時間で、1充電あたりの航続距離は約30kmとなっています。
価格(税込)は、特定小型原付モデルのストリーモS01JTが250台限定で30万円(バックミラー付きは30万5000円)。原付一種モデルのストリーモS01JGは、50台限定で30万5000円です。
抽選予約は、前述の通り、2023年7月5日(水)10:00〜7月19日(水)23:59の期間、同社のホームページで受け付け中です。
(文:平塚直樹)
【関連リンク】
ストリーモ抽選販売特設ページ
https://striemo.com/apply