簡単にハイエースを車中泊仕様にできる「アルティキャリア」の新型ベッドキット登場

■アルミフレーム採用でマットを降ろさず荷物を積める

キャンプやアウトドアのブームにより、車中泊を楽しむユーザーが増えており、ハイエースなどのワンボックスカー向けベッドキットも高い人気を誇っています。

ハイエースを車中泊仕様にできるベッドキット
ハイエースを車中泊仕様にできるベッドキット

ただ、そうしたベッドキットの中には、車中泊をしないときに、背が高い荷物など積載する際などには、ベッド用のマットを取り外す必要があり、置き場所に困ることもあります。また、ベッドキットを装着した際、マットの下などにあまり多くの荷物を載せられないモデルもあるなど、使い勝手には課題もあります。

そんな中、アルティが手掛ける自動車用室内キャリアシステム「アルティキャリア」のハイエース用ベッドキットに、より手軽に設置でき、ベッドマットの積み卸しも不要な新型が登場しました。

しかも、就寝スペースの下には大容量の荷物スペースも確保するなどで、より使い勝手を向上させていることも注目です。

●より軽く、シンプルな構造に改良

車内天井に設置するシステムキャリアの製造を手掛けるアルティが、2021年より販売しているのが「アルティキャリア」のベッドキットです。大きな特徴は、アルミ製フレームを駆使した独自のレイアウトを採用していること。「スピーカーを追加したい」「ポータブル電源を収納したい」など、ユーザーが好みに合わせたカスタマイズをしやすいように設計されています。

シングルタイプは空いたスペースにバイクなども積載可能
シングルタイプは空いたスペースにバイクなども積載可能

また、マット部分が折りたためるタイプも備えるなどで、一般的な木製ベースのベッドキットと比べ、車中泊仕様として使わないときにマットを取り外すなどの手間を省き、普段使いなどでの高い積載性も実現。

ただし、従来モデルでは、柱となる部分が複雑なため、組み立てに時間が掛かったり、小物の収納スペースが少ないといった課題もありました。

ベースフレームは軽量化により、取り付けが簡単
ベースフレームは軽量化により、取り付けが簡単

そこで、新型では、ベースフレームを極力シンプルに設計し、就寝スペースの下に柱を持たない構造を採用。マット下のスペースを有効に使えるようにしたうえ、組み立て時間を従来モデルの3時間程度から1.5時間と、約半分に短縮しています。

また、重量も従来の15kgから9kgと40%低減することで、重たいものを持つのが苦手な女性などでも、簡単に取り付けられるように改良を施しています。

●マット下の収納スペースをさらに拡大

新型モデルでは、荷室の全面にベッドキットを設置する「全面タイプ」と、1名の就寝が可能な「シングルタイプ」を設定しています。また、全面タイプには、フラットなベッドが設置できる「マット置き型」と、一部が折りたためる「折りたたみ型」を用意。シングルタイプは「折りたたみ型」のみをラインアップします。

全面タイプ(マット置き型)
全面タイプ(マット置き型)

いずれも、前述の通り、ベースフレームを極力シンプルにすることで、より広いマット下の収納スペースを実現。また、ベースフレーム前後に18L灯油缶が入るスペースも確保し、キャンプ用品や工具箱、ポータブル電源の収納スペースとしても活用できます。

折りたたみタイプでは、従来モデルでも好評だったフリップ機構を採用。ワンタッチでマットを収納できることで、車中泊をしない際に必要な積み卸しの手間などを省いてます。

全面タイプ(折りたたみ型)
全面タイプ(折りたたみ型)

ほかにも、柱を持たないベッドキットながら200kgもの耐荷重も実現するなど、各部をアップデート。また、カラーオーダーシステムも採用し、マットのカラーやパイピング加工部分を、各20色の生地から特注することもできます。

価格(税込)は、17万円〜です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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