■駐車・走行支援、予防安全、駐車・走行支援のほか、ステアリングヒーターの追加も可能に
テスラは、クルマを売り切って終わりとするのではなく、無線通信を使うOTA(Over the Air)によるアップデートをすることで価値を維持、あるいは向上させることで、ユーザー満足度を高めています。
トヨタは、クルマの価値を高める取り組みの一環として、ユーザーがすでに乗っているクルマ(既存車)を対象に、技術革新に合わせてタイムリーに進化させる「アップグレード」サービスを2023年6月22日(木)から開始しました。
対象車両はプリウスの「U」グレード。つまり、「KINTO Unlimited」専用モデルになります。
トヨタは、2022年1月から「KINTO FACTORY」を通じて、新車購入時に未装着だった装備の後付けなどのサービスを行ってきました。
今回のアップグレードサービスでは、「アップグレードレディ設計」が施された車両が対象で、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の機能「アドバンストパーク」など、これまで選択することができなかった安全装備や機能の後付けが可能になっています。
「アップグレードレディ設計」は、車両開発の段階から、アップグレードに必要な施工作業を想定。大幅な時間短縮ができる構造があらかじめ織り込んで設計されていて、将来登場する装備や機能を後付できる設計です。
今回の「アップグレード」サービスの対象になる、プリウス「KINTO Unlimited」専用グレードの「U」では、高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の機能「アドバンストパーク(リモート機能付)」がアップグレードメニューとして設定されています。
さらに、「ブラインドスポットモニター」「パノラミックビューモニター」「パーキングサポートブレーキ(後方歩行者検知)」、ステアリングヒーターなど7種類の装備も、「KINTO Unlimited」契約時に選択していなくても、アップグレードメニューとして個別で後付けすることが可能になっています。
今後もディスプレイオーディオの大型化、シートヒーター、シートベンチレーション、合皮シートなどのアップグレードメニューの拡大を検討するとしています。
アップグレードサービスへの申し込みは、専用スマホアプリ「KINTO Unlimitedアプリ」を通じて可能で、料金は全国一律。一括払い、月額利用料への合算の2つの支払方法から選択できます。
納車後に「あの装備を付けておけば…」と後悔することもありがちで、愛車の所有満足度を高めてくれるこうしたアップデート、アップグレードサービスは、今後、拡充されるはず。ディーラーでの作業が必要な場合は、販売店にも利点がある入庫も確保できます。
●アップグレードアイテムメニュー一覧(消費税込み。取付費含む)
「トヨタチームメイト(アドバンストパーク/リモート機能付)」:月額2640円/一括9万6800円
「ブラインドスポットモニター(+安心降車アシスト+後方車両接近告知+周辺車両接近サポート(通報提案)+後方車両への接近警告+セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)+パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)」:月額2750円/一括9万9000円
「パーキングサポートブレーキ(後方歩行者検知)」:月額3190円/一括11万6600円
「toyota Safety Sense機能追加+ステアリングヒーター(追加内容:緊急時操舵支援+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシスト)」:月額2750円/一括9万9000円
「プラスサポート(急アクセル時加速抑制)」:月額440円/一括1万4960円
「パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)」:月額3410円/一括12万1000円
「ステアリングヒーター」:月額1100円/一括3万8500円
(塚田 勝弘)
【関連リンク】
KINTO Unlimited
https://kinto-jp.com/unlimited/