ロイヤルエンフィールドの新型クルーザー「スーパーメテオ650」が2023年7月に発売。価格は97万9000円〜

■標準タイプとプレミアムなツアラーの2グレードを設定

スーパーメテオ650ツアラー(手前)とスーパーメテオ650スタンダード(奧)
スーパーメテオ650ツアラー(手前)とスーパーメテオ650スタンダード(奧)

イギリスで発祥し、121年の伝統を誇るバイクブランドが「ロイヤルエンフィールド」。

日本正規代理店のピーシーアイは、2023年3月の東京モーターサイクルショーで、日本初公開した新型クルーザーモデル「スーパーメテオ650(SUPER METEOR650)」を、2023年7月26日(水)に国内発売することを発表しました。

ロイヤルエンフィールドが誇る、クルーザーモデルの伝統を受け継ぐ流麗なフォルムに、高い信頼性を誇る650cc・並列2気筒エンジンを搭載。市街地から高速道路、ワインディングまで、幅広いシーンで快適な乗り味が楽しめる最新モデルが日本に上陸します。

●低い重心や流麗なフォルムが魅力

スーパーメテオ650は、2022年11月にイタリアで開催されたEICMA(ミラノショー)で発表され、前述の通り、日本では2023年3月の東京モーターサイクルショーで初お披露目された最新のクルーザーモデルです。

ちなみに、クルーザーモデルとは、低いシート高やアップライトなハンドル、快適なシートなどにより、長距離走行することに適したツーリングモデルのこと。アメリカや欧州などでは、大陸横断などのロングツーリング向けとして高い人気を誇っています。

スーパーメテオ650スタンダードのフロントビュー
スーパーメテオ650スタンダードのフロントビュー

そんなクルーザースタイルの最新モデルが、スーパーメテオ650。そのスタイルは、かつてロイヤルエンフィールドが、1950年代半ばにアメリカで販売した「レディッチ・スーパーメテオ(Redditch Super Meteor)」など、往年の名車を彷彿とさせるもの。

クルーザーモデルの定番といえる低い重心や、着座面が広く低いシート、グラマラスな燃料タンクなどにより、流麗なボディラインを演出。それに、LEDヘッドライトなど、最新の装備を採用することで、ネオクラシックなテイストを醸し出しています。

ボディサイズは、全長2300mm×全幅890mm×全高1155〜1380mmで、シート高は740mm。ステップ位置がエンジン前方にあるフォワード・コントロールや、ワイドなハンドルバーなどにより、ゆったりとしたライディングポジションを実現し、長距離走行でも疲れにくい設定となっています。

スーパーメテオ650の燃料タンク
スーパーメテオ650の燃料タンク

車体開発では、フレームやスイングアームを英国のハリス・パフォーマンス社が担当。

1980〜1990年代に、世界グランプリマシンや耐久レースマシンのフレームを手がけた老舗コンストラクターの手による、完全新設計の車体により、秀逸な高速安定性や取り回しの良さなどを実現しています。

サスペンションでは、ロイヤルエンフィールド初の倒立フォークを装備。ショーワ製「SFF-BP(セパレートファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)」を採用していることが注目点です。

スーパーメテオ650の倒立フロントフォーク
スーパーメテオ650の倒立フロントフォーク

片側フォークにスプリングと減衰機構、もう片側はスプリングのみを装備する最新のフロントサスペンションは、摺動抵抗の低減と車体の軽量化に貢献。オープンな高速道路から交通量の多い道路まで、あらゆる場面で高いコントロール性を提供します。

さらに、フロント19インチ、リヤ16インチのキャストホイールに、専用設計したチューブレスタイヤなども装備。これらのマッチングが、あらゆる速度域で、安定して優れたハンドリングや快適性などを実現しています。

●低回転域からトルクフルな空冷エンジン搭載

エンジンには、648cc・並列2気筒エンジンを採用。レトロなスタイルを持つスポーツモデルの「INT650」や「コンチネンタルGT650」などで好評の空冷エンジンは、低回転域からトルクフルで、扱いやすい特性が魅力です。

スーパーメテオ650のエンジン
スーパーメテオ650のエンジン

また、開発にあたっては、テストコースだけでなく、欧州やアジア各国の高速道路、ワインディングロード、市街地などで100万kmを超える厳しいテストも実施。高い信頼性を誇るだけでなく、ツーリングなどでライディングを楽しめる味付けも施されているといいます。

なお、最高出力は34.6kW(47PS)/7250rpm・最大トルクは52.3Nm(5.33kgf-m)/5650rpmを発揮。6速リターン式のミッションを搭載し、燃料タンク容量は15.7Lを確保しています。

ほかにも、メーターにはレトロな雰囲気のデジアナログ式インストルメントパネルに、フローティングLCDスクリーンと、簡易型ナビゲーションシステム「トリッパー」をマッチング。

スーパーメテオ650のメーター
スーパーメテオ650のメーター

LCDスクリーンでは、シフト・インジケーター、燃料計、時計、トリップメーターなどの多彩な情報を表示。また、トリッパーは、スマートフォンのアプリと連携し、目的地までの方向や距離を表示することが可能で、ツーリングなどでの高い利便性も誇ります。

ラインアップには、標準グレードの「スーパーメテオ650スタンダード」に加え、ツーリング・フロントスクリーンやデラックス・ツーリングシート、パッセンジャー・バックレストを装備したプレミアムグレードの「スーパーメテオ650ツアラー」を設定。

車体色は、標準グレードが「アストラル・ブラック」「アストラル・ブルー」「インターステラー・グリーン」の3色を設定。

スーパーメテオ650ツアラーの走り
スーパーメテオ650ツアラーの走り

スーパーメテオ650ツアラーでは、「セレスティアル・レッド」と「セレスティアル・ブルー」の2色を用意します。

価格(税込)は、スーパーメテオ650スタンダードが97万9000円〜99万8800円、スーパーメテオ650ツアラーが103万9500円。

発売日は、前述の通り、2023年7月26日(水)で、2023年6月20日(火)より予約受け付けを開始しています。

(文:平塚 直樹

【関連リンク】

ピーシーアイ株式会社 ROYAL ENFIELD
https://www.royalenfield-tokyoshowroom.jp/

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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