■ラリー車のようなエクステリアとレーシーなインテリアが魅力
欧州Aセグメントの中でも貴重なホットハッチになったアバルト595。その高性能バージョンとしてアバルト695が設定されています。
2023年6月16日、695コンペティツィオーネをベースとした限定車の「ABARTH 695 Tributo 131 Rally(アバルト 695 トリビュート 131 ラリー)」が200台限定で発売されました。
右ハンドル、左ハンドル仕様があり、各100台ずつ設定されています。なお、同限定車は世界限定695台ですので、日本市場の重要度がうかがえます。
限定車の由来となる「131 Rally」は、70〜80年代にかけて世界ラリー選手権(WRC)で活躍。アバルトが開発を手がけ、1977年、1978年、1980年にマニュファクチャラー部門でシリーズタイトルを獲得。市販モデルの人気に火をつけた功績も残っています。
ベースは、高性能スポーツモデルの「695 Competizione(コンペティツィオーネ)」。
エクステリアには、往年の「131 Rally」のワイドフェンダーを想起させる片側5mmずつ拡幅された専用フェンダーアーチや、モータースポーツにインスピレーションを得たサイドスカートが用意されます。また、12段階での角度調整が可能なアジャスタブルリヤスポイラーも「131 Rally」の世界観を再現。
足元は、ダイヤモンド仕上げの17インチアルミホイールに、ブラック仕上げのブレンボ製4ポッドフロントブレーキキャリパーが組み合わされ、精悍な印象を放っています。なお、高性能エキゾーストシステムである「レコードモンツァ」は、片側2本ずつのエキゾーストパイプが上下に配置された特別なレイアウトになっています。
ボディカラーは、「131 Rally」をイメージしたというブルーを基調に、ルーフやリップスポイラー、フェンダーアーチ、サイドスカートがブラック仕上げになる2トーンカラーの「ビコローレ」をまとっています。
レーシーな走りを予感させるインテリアは、ダッシュボードにアルカンターラが配されています。
さらに、ブルーステッチに加えて、「131 Rally」の車体を象ったデザインがヘッドレストなどに配置され、Sabelt(サベルト)製Rally専用スポーツシートも用意されています。
●価格:517万円
(塚田勝弘)