トヨタ「ルーミー」が7年ぶりに全面刷新!? HEV仕様設定で燃費が大幅向上

■「eスマートハイブリッド」採用。モーター駆動による静かで力強い走り

現行トヨタ「ルーミー」のフロントマスク
現行トヨタ「ルーミー」のフロントマスク

2016年11月に誕生したトールワゴン型のコンパクトモデル、トヨタ「ルーミー」。

ダイハツが同社の「トール」をベースにトヨタへOEM供給しているコンパクトハイトワゴンで、スバルからもジャスティの車名で販売されています。

2020年9月のマイナーチェンジ時に姉妹車「タンク」が「ルーミー」に一本化されました。

現行トヨタ「ルーミー」のエクステリア
現行トヨタ「ルーミー」のエクステリア

コンパクトな割に押し出し感のあるフロントマスクが特徴で、2019年には月平均1.4万台を販売。翌2020年には1万台/月、デビューから5年後の2021年においても1.1万台/月ペースを維持するなど、長らく高い人気を誇っています。

取り回しの良さや広いキャビン、両側スライドドア装備に加え、リーズナブルな価格設定(税込み156万6,500円~210万円)なども人気に繋がっているようです。

●ハイブリッド化により燃費は28.0km/L台に

そんな同車も、昨2022年には9,100台/月、2023年の本年は8,640台/月(~5月)と徐々に販売台数がペースダウンしつつあり、巷ではフルモデルチェンジの噂が囁かれるようになりました。

次期トヨタ「ルーミー」のエクステリア(筆者予想)
次期トヨタ「ルーミー」のエクステリア(筆者予想)

各種情報によると、次期モデルでは軽量高剛性ボディや新開発DNGAプラットフォームの採用により、走りのクオリティが格段にレベルアップするようです。

パワートレーンはベーシックグレード用の新開発1.0L直3NAエンジンに加え、ライズに搭載されているシリーズハイブリッド方式の「e-スマートハイブリッド」が設定される模様。

eスマートハイブリッドはエンジンを発電用に使い、モーターで駆動するHEV(ハイブリッド)。

現行トヨタ「ルーミー」のインテリア
現行トヨタ「ルーミー」のインテリア

モーター駆動ならではのレスポンスの良さや滑らかな加速により、BEV(電気自動車)のような走行フィールが得られるのが特徴で、アクセル操作のみで車速をコントロールできるスマートペダル(S-PDL)採用が見込まれます。

ライズの場合、発電専用エンジンの出力は82ps/10.7kgmで、駆動用モーターが106ps/17.3kgmを発生。燃費はWLTCモードで28.0km/Lとなっており、次期ルーミーHEVもそれに近い数値が予想されます。

●2023年11月にフルモデルチェンジ。装備拡充へ

現行トヨタ「ルーミー」のインテリア
現行トヨタ「ルーミー」のインテリア

現行モデルの車両サイズは全長3,700×全幅1,670×全高1,735mmでホイールベースが2,490mm。次期モデルでは全長が30mm程度延長され、全幅とホイールベースも若干拡大する見込み。

現行トヨタ「ルーミー」のインテリア
現行トヨタ「ルーミー」のインテリア

コンパクトモデルながらも広い室内空間がセールスポイントのルーミーですが、次期モデルにおいても現行の「2列シート5人乗り」を維持しつつ、キャビン容積が拡大される模様。

外観は現行モデルで好評の大型ラジエターグリルを継承。薄型LEDヘッドランプなどの採用でさらにスタイリッシュに。

次期トヨタ「ルーミー」のフロントマスク(筆者予想)
次期トヨタ「ルーミー」のフロントマスク(筆者予想)

また装備面では電子パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能を採用。10インチ大型ディスプレイやパノラミックビューモニター、ブラインドスポットモニターなどの導入により利便性が向上するようです。

気になる車両価格は、安全対策強化や装備の拡充により、約20万円アップの176万円~230万円(税込み)程度になると予想されています。

2代目「ルーミー」は2023年11月にデビューする見込みで、今後の動きが大いに注目されます。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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