ブガッティ「シロン」の超進化系ハイパーカー「ボリード」、最終生産バージョン公開

■フェンダーにエアダクトを追加、新設計されたスポイラー装備

ブガッティは、サーキット専用ハイパーカー「ボリード」が新たなテスト段階に入り、最終生産バージョンが走行テストを開始したことを発表しました。

ブガッティ ボリード 最終生産バージョン
ブガッティ ボリード 最終生産バージョン

最終生産バージョンとなるプロトタイプはフェンダーにエアダクトを追加、際立つコーナーのフィンの間に配置される新設計されたスポイラーが鮮明に確認できます。また、ルーフスクープは若干大型化され、フロントの大きなエアダクト形状は今後、変更される可能性があります。

ブガッティ ボリード 最終生産バージョン
ブガッティ ボリード 最終生産バージョン

ただし、最新プロトタイプのリアエンドは公開されておらず、巨大なディフューザーとセンターマウントのクアッドエキゾーストアウトレットが、以前ほど目立っているかどうかはわかりませんが、横から見ると、少なくともそれらがまだ存在していることは確認できます。

ボリードは、ベースとなる「シロン」を遥かに超え、新しい命を吹き込むため、サスペンション、トランスミッション、冷却システムの機械的変更がなされます。

このサーキット重視のハイパーカーでは、コーナリングが最優先事項であり、そのためにブガッティは重量を軽減しながらパフォーマンスを最大化するために、ほぼすべてのコンポーネントを分析し、新設計したと述べています。 

パワートレインは8.0リットルW型16気筒ガソリンエンジン+4ターボを搭載、最高出力1,577psという巨大な出力と最大トルク1,180Nmを発揮します。

同社社長のクリストフ・ピオション氏は、「ボリードはブガッティにとって新たな境地を踏み出した」と語り、「これほど強力なエンジンと超軽量設計を組み合わせて、モータースポーツレベルのパフォーマンスを実現するトラックカーを作成したことはかつてありませんでした」と付け加えています。

ボリード生産モデルは、限定40台が430万ドル(約5億9920万円)で発売され、すでに完売。2024年からデリバリーされます。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる