■フェンダーにエアダクトを追加、新設計されたスポイラー装備
ブガッティは、サーキット専用ハイパーカー「ボリード」が新たなテスト段階に入り、最終生産バージョンが走行テストを開始したことを発表しました。
最終生産バージョンとなるプロトタイプはフェンダーにエアダクトを追加、際立つコーナーのフィンの間に配置される新設計されたスポイラーが鮮明に確認できます。また、ルーフスクープは若干大型化され、フロントの大きなエアダクト形状は今後、変更される可能性があります。
ただし、最新プロトタイプのリアエンドは公開されておらず、巨大なディフューザーとセンターマウントのクアッドエキゾーストアウトレットが、以前ほど目立っているかどうかはわかりませんが、横から見ると、少なくともそれらがまだ存在していることは確認できます。
ボリードは、ベースとなる「シロン」を遥かに超え、新しい命を吹き込むため、サスペンション、トランスミッション、冷却システムの機械的変更がなされます。
このサーキット重視のハイパーカーでは、コーナリングが最優先事項であり、そのためにブガッティは重量を軽減しながらパフォーマンスを最大化するために、ほぼすべてのコンポーネントを分析し、新設計したと述べています。
パワートレインは8.0リットルW型16気筒ガソリンエンジン+4ターボを搭載、最高出力1,577psという巨大な出力と最大トルク1,180Nmを発揮します。
同社社長のクリストフ・ピオション氏は、「ボリードはブガッティにとって新たな境地を踏み出した」と語り、「これほど強力なエンジンと超軽量設計を組み合わせて、モータースポーツレベルのパフォーマンスを実現するトラックカーを作成したことはかつてありませんでした」と付け加えています。
ボリード生産モデルは、限定40台が430万ドル(約5億9920万円)で発売され、すでに完売。2024年からデリバリーされます。