■最低地上高205mmのコンパクトSUV
2020年10月に発表された新型コンパクトSUVの日産「マグナイト」が、2023年6月7日に累計生産台数が10万台に達しました。日本で設計・デザインされたマグナイトは、2022年に日本を抜いて世界3位の自動車市場に躍進しているインドで生産されています。
搭載されるパワーユニットは、新型の1.0Lターボエンジン。最低地上高は205mmで、同国の荒れた路面でも安心感をもたらし、ヒルスタートアシストも装備。
さらに、前後のバンパー下部に装着されたシルバーのスキッドプレート、そして機能的なルーフレール、アラウンドビューモニターが搭載されるなど、見た目も機能面も安全性も備えたモデルです。
グローバルモデルとして、最近ではセーシェル、バングラデシュ、ウガンダ、ブルネイで発表され、世界の15市場に輸出されています。
「インドで作られたクルマを世界へ」という、インド日産の生産ビジョンが具現化された日産マグナイト。累計生産台数10万台の達成は、ユーザーの期待を上回る高品質の製品とサービスを提供するという、インド日産のコミットメントと、自動車生産の主要拠点としてのインドの可能性を証明しています。
インド日産は、インドからの輸出に大きく貢献したとして、チェンナイ税関長事務所から「インドで作られたクルマを世界へ」というビジョンへのコミットメントについて表彰を受けたそうです。
インドは、マルチ・スズキが4割強の市場シェアを維持している一方で、ヨーロッパ勢や中国、韓国、もちろんほかの日本の自動車メーカーも熱視線を注いでいます。2023年6月7日の日本経済新聞によると、6日にインドにEVを投入すると現地法人が明らかにしたそうです。
同国政府は、EVによる電動化を進めています。今後もEVやSUVの投入が増えていくはずです。
(塚田 勝弘)