■パワーアップと全車ハイブリッド化を敢行
「ランドローバー」ブランドの最上級モデルであるレンジローバーの2024年モデルの受注が2023年5月31日(水)に開始されました。今回のイヤーチェンジを機に、ラインナップが見直されるとともに、パワートレインも進化しています。
3.0Lの直列6気筒INGENIUM(インジニウム)ガソリンエンジンと105kWのモーターが組み合わされたPHEVモデルの最高出力を40PS向上。
新たに「P550e」というグレードとして追加されたほか、4.4L V型8気筒ツインスクロールガソリンターボ搭載の「P530」に、マイルドハイブリッドEVテクノロジーを採用。さらに「SV」グレードは最高出力が615PSにまで引き上げられています。
これにより2024年モデルは、現行レンジローバーの全パワートレインがハイブリッド化されたことになります。
また、先進的でモダンな雰囲気が魅力のレンジローバーに「SV BESPOKE(SVビスポーク)」サービスが新たに導入されました。
膨大な種類のカラー、テーマ、SV専用オプション、素材やフィニッシャー、カスタマイズ、パーソナライゼーションなど、7つのステップを経て、まさに自分だけの究極のパーソナライゼーションが可能になったのも見逃せません。
インテリアは、なんと最大で391種類に達し、エクステリアも230色もの「SV BESPOKEペイントパレット」に加え、「SV BESPOKE MATCH TO SAMPLEペイントサービス」でオリジナルカラーを作ることも可能。これにより、無限の選択肢を提供するとしています。
これほどカラーがあると人は逆に選べなくなりそうですが、「選ぶ、作る」楽しみが格段に増えたことは間違いありません。
そのほか、「SV BESPOKEステアリングホイール(ウッド&レザー)」が、「AUTOBIOGRAPHY」と「SV」に標準装備されています。「SV P550e」に4ゾーンクライメートコントロールを標準化。また、センターコンソールに配置されていたエアコンダイヤルやオーディオボリュームスイッチ類を「Pivi Pro」内に統合され、すっきりした内装に進化しています。
加えて、クルマへの乗り降りをスムーズにする電動ディプロイアブルサイドステップが標準装備され、オフロードでも安心感に満ちた走りをアシストする「アダプティブオフロードクルーズコントロール」が「D300」をのぞき標準化されています。
●価格帯
3.0L 直列6気筒ディーゼル(MHEV):1747万円〜2099万円
3.0L 直列6気筒ガソリン+モーター(PHEV):1991万円〜2637万円
4.4L V型8気筒ガソリンターボ(530PS/MHEV):2167万円〜2455万円
4.4L V型8気筒ガソリンターボ(615PS/MHEV):2858万円〜3171万円
(塚田 勝弘)