ヤマハ発動機がクリームハンダ印刷機の新製品「YRP10」を新発売

■業界トップレベルの高品質の印刷精度を実現し、デュアルレーン仕様は多種多様な生産にも対応

ヤマハ発動機は、クリームハンダ印刷機の新製品「YRP10」を2023年8月1日に発売します。

クリームハンダ印刷機は、微細なハンダ粒子と粘性流体フラックス&バインダを練ったクリーム状のハンダ製品をヘラのような道具でプリント基板の上に塗布する装置だそうです。リフロー硬化炉で加熱することで、ハンダが溶けて表面実装方式の電子部品がプリント基板に接合されます。

新製品の「YRP10」は、高速、高精度なハンダ印刷と段取り替えの全自動化を実現。加えて、デュアルレーン生産にも対応したプレミアム印刷機という位置づけになります。剛性に優れた新世代である「YRシリーズ」プラットフォームが採用されています。

ヤマハ発動機のクリームハンダ印刷機の新製品「YRP10」
ヤマハ発動機のクリームハンダ印刷機の新製品「YRP10」

新スキージ採用の3Sヘッド(Swing Single Squeegee。1枚のスキージでアタック角度、速度、印加印刷力が制御されるヤマハ発動機オリジナルの印刷ヘッド)やマスク吸着機能、印刷条件最適化などにより、業界トップレベルの高品質の印刷精度を実現したとしています。

また、プッシュアップピンやマスクの自動交換など、段取り替えの自動化により、品種切り替え時の作業工数と人的ミスを大幅に削減することができます。さらに、レーンごとに完全独立運用が可能なデュアルレーン仕様も選択可能で、多種多様な生産形態にフレキシブルに対応。

ヤマハ発動機は、プリント基板の表面実装を行う表面実装機をはじめ、今回発表された印刷機、ディスペンサー、検査装置など、実装設備のフルラインナップメーカーという顔も持っています。

フルライン戦略を活かした理想のコンセプト「1 STOP SMART SOLUTION」を実現するのも強みです。ブラックボックスのないスムーズで高度な装置間連携により、実装工程の高効率化を総合的に実現するシステム「インテリジェントファクトリー」を推進。

なお、新製品のクリームハンダ印刷機「YRP10」は、2023年5月31日から6月2日まで、東京ビッグサイトにて行われる電子部品実装技術の総合展示会「JISSO PROTEC 2023(第24回実装プロセステクノロジー展)」に展示されます。

(塚田勝弘)

【関連リンク】

JISSO PROTEC 2023
https://www.jissoprotec.jp/

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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