塚田勝弘 
■世界限定1500台、日本限定30台の希少なモデルで、価格は1998万円
BMWを代表するスポーツセダンであるM3に、究極を謳う「CS」が加わります。「BMW M3 CS」は、世界限定1500台という希少な仕様。
注文受付は「BMWオンライン・ストア」のみで2023年5月17日（水）から5月31日（水）までの期間限定になっています。
日本向けには30台が割り振られ、限定台数を超えるオーダーが入った場合は、厳正な抽選のうえ、今年2023年7月初旬までに当選者を決定。納車開始は、同年第三四半期以降の予定になっています。
Mハイパフォーマンスモデルである「M3 CS」の「CS」は「Competition Sport」の略。「M3 Competition M xDrive」がベースで、約20kgの軽量化に加えて、約40PSの出力向上を実現しているのが見どころです（欧州仕様）。
エクステリアは、ボンネットにCFRP（炭素繊維強化プラスチック）が採用され、ボディとフロントノーズの軽量化が図られています。さらに、キドニーグリル、エアインレット、ドアミラーキャップ、ディフューザーなどにもCFRPが使われていて、レーシーな仕様であることを主張。
イエローのデイライト付レーザーライトも目を惹きます。トランクリッドなどに配されるエンブレムは、ブラックをベースにレッドアクセントが加わることで特別感を醸し出しています。
レーシーな仕立てのインテリアもオーナーを魅了するはず。センターマーク付Mアルカンターラステアリング、Mカーボンファイバートリム、専用CFRP製センターコンソールを用意。
フロントシートは、Mカーボンバケットシートになり、高いホールド性を備えるとともに、レーシーなムードも放っています。リヤシートは、ベース車と同様に、大人3名が座れるスペースが確保されていて、M3の美点である実用性の高さは健在です。
先述したように、3.0L直列6気筒ターボエンジンの出力向上もトピックス。BMW M3に搭載されるエンジンをベースに、1.7barから2.1barにブーストアップ。これにより「M3 Competition M xDrive」よりも約40PS向上となる405kW（551PS）に達しています。さらに軽量化により、0-100km/h加速は3.4秒を実現（スペックはいずれも欧州仕様）。
シャーシは「M3 Competition M xDrive」をベースに、路面追従性をはじめ、キャンバー強度やダンパーのレスポンスを向上させるべく、ボールジョイントが4ヵ所増の14ヵ所に増やされています。
さらに、専用サスペンションや専用スタビライザー、レッドハイグロスのMカーボンセラミックブレーキも標準化され、ストリートからサーキットまでの走りが磨き上げられています。
●価格：1998万円（右ハンドル／AT仕様）
（塚田 勝弘）
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