■東京都の基本補助金45万円に加えて、10万円上乗せ
バッテリーEV(BEV)やPHEVなどの購入を強く後押ししているのが、補助金の存在です。日本だけでなく、世界各国や地域で補助金が投入されていて、販売を押し上げているのは間違いないでしょう。逆にいえば、補助金がまったくない状況でどれだけ売れるのかも気になるところです。
軽自動車のBEVである日産サクラも補助金が間に合うのか、枯渇するのかが話題になりました。また、決められた期間(3年間ないし4年間)保有することが条件で、期間内に売却する場合は補助金を返さないと次の補助金が受けられなくなります。
2023年5月8日(月)、日産はBEVの3車種(アリア、リーフ、サクラ)が、東京都の「令和5年度 ZEVの車両購入補助金制度」において、新規に設定された自動車メーカー別の上乗せ補助対象に認定されたと発表しました。
ゼロエミッションビークル(ZEV)の普及促進に向けて実施される補助金制度で、自動車メーカー別の上乗せ補助は、令和4年に都内でZEV乗用車の新車を一定の台数以上販売し、所定の条件を満たしたメーカー(令和4年に都内でZEV乗用車の新車を20台以上、非ガソリン乗用車の新車を300台以上販売し、以下のいずれかの条件を満たしたメーカー)に補助額が上乗せされます。
新規に設定された自動車メーカー別の上乗せ補助対象により、東京都内に住所を有する個人または事業所を有する法人などが日産アリア、日産リーフ、日産サクラを新車取得する際は、基本補助額に加えて10万円の自動車メーカー別の上乗せ補助金が受けられます。再生可能エネルギー電力を導入している場合は、さらに補助額が上乗せされることになります。
また、上記のBEV3車種は、東京都による補助金に加え、国の令和4年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」で最大85万円、および東京都内の一部自治体による独自のEV購入補助金の対象にもなっています。
(塚田 勝弘)