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■トレーニングやレジャー用に、ヤマハのバイクを愛用するバレンティーノ・ロッシ選手
ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は、世界最高峰2輪レース「ロードレース世界選手権(MotoGPとその前身のWGP)」で、9度の世界王者に輝いた英雄「バレンティーノ・ロッシ」選手と、複数年のアンバサダー・サービス契約を締結し、同社の公式ブランド・アンバサダーに任命したことを発表しました。
ロッシ選手といえば、1996年にデビューし2021年に引退するまで、ロードレース世界選手権で最も長く活躍したことでも知られている伝説のライダー。
しかも、合計26シーズンという長い参戦キャリアのなかで、ヤマハのレーシングマシン「YZR-M1」で16シーズンを戦い、4度の世界王者に輝くなど、数多くの勝利をヤマハにもたらしたことでも知られています。
そんなロッシ選手が、今後ヤマハの顔として活躍することが正式に決まりました。
●ヤマハ史上最も成功したレーシングライダー
ロッシ選手は、2004年に開催されたMotoGPの南アフリカ戦に、初めてヤマハのワークスマシン「YZR-M1」で出場。それ以来、長い年月をヤマハと共に戦ってきたライダーです。
しかも、142回の表彰台や56回の勝利など、数々の偉業を達成。2004年、2005年、2008年、2009年の各シーズンで4度の世界チャンピオンを獲得するなど、ヤマハ史上、最も成功したレーシングライダーでもあります。
そんなロッシ選手が、今回ヤマハの公式ブランド・アンバサダーになった経緯は、引退した今でもトレーニングやレジャー用にヤマハのバイクに乗り続けたいという本人の希望からだとか。
その意向を受けたヤマハが、今回ロッシ選手と契約を締結。長年続くロッシ選手とのパートナーシップを継続することになったのです。
●ロッシ選手が喜びのコメントを発表
今回の公式ブランド・アンバサダー就任について、ロッシ選手は以下のようにコメントしています。
「ヤマハ発動機との契約は、間違いなく大きな感動を与えてくれました。長年にわたって一緒に仕事をしてきたので、とても自然な感覚です。
MotoGPを引退したあとも、私はトレーニングとモーターサイクルでのライディングを続けています。常に何らかの形でレースを続けていこうと思っていたのです。
MotoGP参戦中は、契約の一部としてヤマハ発動機のモーターサイクルに乗っていましたが、引退後もヤマハ発動機のモーターサイクルを使い続けて楽しんでいます。契約が締結され、ヤマハ発動機と私が協力し合えるようになったことをうれしく思います」
現役時代のロッシ選手は、その輝かしい戦績はもちろん、毎回スリリングなレース展開を披露してくれたことなどで、いまだに世界中に多くのファンを持つライダー。
今回、ブランド・アンバサダーとなったことで、ヤマハ製バイクが、その性能だけでなく、さらにイメージアップすることは間違いないでしょうね。
(文:平塚 直樹)