■「エポロ」と呼ぶ「バーチャルパーソナルアシスタント」を搭載
日産自動車は、中国のニーズに応える新たなEVコンセプトカー「Arizon(アリゾン)」をワールドプレミアしました。中国初公開のEVコンセプトカー「Max-Out(マックスアウト)」や「e-POWERエクストレイル」も出展されるなど、電動化戦略がアピールされています。
世界初公開となる「Arizon」は、日産が誇るEVの知見や技術を最大限に活用されています。
中国のユーザーに合う多様なライフスタイルに合わせて開発されたSUVのコンセプトカー。新次元の電動化体験を提供するとして、目を惹くエクステリアデザイン、先進性と温かみを合わせ持ったインテリアが特徴となっています。
また、「CMF-EV」プラットフォームの採用により低重心化され、自動調光できるサンルーフや、ピラーレス構造による開放的で広々としたキャビンを獲得しています。
「Arizon」はユーザーの体験も重視されています。「エポロ(EPORO)」と命名された「バーチャルパーソナルアシスタント」が搭載され、これまでにないドライビング体験を提供するそう。「エポロ」は、時間や天気、そのほかのデータを活用しながら、人間のように乗員と対話し、必要な情報を与えてくれるとのことです。
さらに、クルマが乗員を認識し、好みに合わせて照明を自動調整するインタラクティブな最先端のシステムも用意。レジャーやリラックス、睡眠やサプライズなどの直観的なモードで照明の雰囲気を調整し、シームレスでパーソナライズされた最高のおもてなしをもたらすとしています。
この「Arizon」は、パーソナライズされたソリューションを求める中国のユーザーのために中国で構想されています。同コンセプトカーは、「SDV(Software-Defined Vehicle)」や新次元のコネクティビティを採用することで、デジタルと現実の世界を融合し、今までにない体験をもたらすそうです。
クルマとの一体感が追求された「Max-Out」は、未来に向けた日産の新たなデザインが独自のパラボリックホログラムホイールで表現されています。
洗練されたスポーツカーならではの空力性能に、優れた超低重心なスタイリングな付与。電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」により、優れた操縦安定性と快適性をもたらすそう。
車内の「ウルトラワイドディスプレイ」は、エクステリアの特徴的なランプとリンクしていて、バーチャルと現実の世界が融合されています。
この「Max-Out」は、2021年に発表された長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」で目指す未来を体現するコンセプトカー。ワクワクするドライビング体験が提供され、人と社会のつながりを深め、モビリティと社会の可能性を広げることを掲げています。
(塚田 勝弘)