「健康宣言」の実現に向けて、10分間で歩けるウォーキングコースを各事業所に設置【ヤマハ発動機ニュースレター】

■厚生労働省の「今より10分多く身体を動かすことが健康につながる」という指針に沿って設置

ヤマハ発動機の広報グループが発信しているニュースレター。今回のテーマは、同社の健康宣言に基づくレポートです。

ヤマハ発動機では、社員の健康、安全を企業の成長の基盤と考え、健康経営に取り組んでいます。

プラス10分の運動を促す「アクティブ10」の取り組みとして、各事業所にウォーキングコースを設定
プラス10分の運動を促す「アクティブ10」の取り組みとして、各事業所にウォーキングコースを設定

本社周辺の昼休みには、多くの社員がウォーキングしています。安全健康推進部の加藤文男さんは、「今より10分多く身体を動かすことが健康につながる、という厚生労働省の指針を受けて、10分間で歩けるウォーキングコースを各事業所に設けてもらいました」と、健康宣言の取り組みについて説明します。

健康経営の実現に向け、同社が掲げる重点項目のひとつがメタボ予防対策で、2022年から始まったプログラム。

30代前半の男性社員は、出社日はほぼ毎日、このコースを一周していて昼食後に1人で歩いているそうです。職場の仲間と何人かで歩いたり、終業後に遠回りしたりして駐車場に向かう人も見かけるそうです。スマートウォッチでペースを確認しながら、30代前半の男性社員は、散歩より少し速く歩くことを心掛けているとのこと。

より質の高い健康指導を求めて健康推進センターの機能を再整理。海外拠点に駐在する社員向けに、オンラインの健康相談も受け付ける
より質の高い健康指導を求めて健康推進センターの機能を再整理している

統括産業医の内野文吾さんは、「以前も健康に関わる取り組みは積み重ねてきたのですが、2020年10月のヤマハ発動機 健康宣言によって、社内の気運や認識が加速したという印象を受けています。日髙社長が共感性の高い言葉で健康の重要性を説き、社員の理解を広げてくれました。

その宣言で、健康推進センターのスタッフや各部門の安全、健康推進担当が仕事を進めやすくなりました。健康の維持、増進に直結する、より質の高い指導が行われるようになってきました」と、取り組みと成果を披露しています。

統括産業医の内野さんが話す、健康の維持・増進に直結する指導は、健康推進センターを訪れる社員の姿にも表れています。健康診断後の事後措置として、保健指導を受ける人や海外出張を控えて健康相談に来る人などが以前より増え、その一方で、一般診療(慢性的な疾病等)については専門医につなぐなど、本来同センターが担うべき健康維持増進活動にウエイトが置かれるようになっています。

社員の健康を守る健康推進センターの皆さん
社員の健康を守る健康推進センターの皆さん

安全健康推進部の加藤文男さんは、「健康経営の目的は、社員が健康的にいきいき働き、企業としての生産性を高めることにあります。そのためには、心身の健康によって欠勤や休職を減らし、合わせて常に十分なパフォーマンスが発揮される状態を保つことが求められます。

たとえば、身体と心の両方に影響を与えるストレスについては、定期チェックの結果を部門ごとにフィードバックしています。この職場のストレスは、何が原因で高まっているのか、を客観的に把握してもらうことで、改善を促しています」と、その目的を説明しています。

ヤマハ発動機では、健康経営の実現に向けて、「メタボ対策」「喫煙率の低下」「健康診断受診率100%」を重点項目に掲げ、2024年には、当社事業所の敷地内全面禁煙も決まっています。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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