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■鮮やかなイエローを採用したニューカラーが登場
イタリアのバイクブランド「アプリリア」を国内で扱うピアッジオグループジャパンは、原付二種のオフロードバイク「RX125」と、モタードタイプ「SX125」の2023年モデルを発表しました。
スリムで軽量な車体に124.2ccの水冷単気筒エンジンを搭載し、悪路での高い走破性と、舗装路での優れた安定性などを実現するのがRX125。
一方のSX125は、オフロードバイクの車体やエンジンに、オンロード用タイヤを履かせることで、ストリートを俊敏に走れることが魅力のモタードというタイプに属するモデルです。
その最新モデルでは、いずれも、よりスポーティな雰囲気を演出する新色が追加されました。
●高性能ブレーキを持つRX125
RX125は、2018年に登場した原付二種のオフロードモデルです。
エンジンには、最高出力15psを発揮する124.2ccの水冷単気筒エンジンを採用。高い剛性としなやかさを持つスチール製ツインチューブフレームに搭載します。
また、フロント21インチ、リヤ18インチのホイールやブロックパターンタイヤなども装備することで、オフロードバイクらしい本格的な装備を誇ります。
加えて、フロントブレーキには、アンチロールオーバーモードを備えたボッシュ製ABSシステムも採用。
ブレーキング時の高い精度とコントロール性を実現すると共に、ハードブレーキング時にリヤホイールの浮き上がりを補正することで、ダート走行だけでなく、市街地などの舗装路でも、高い安全性を実現しています。
●SX125は数少ないモタードモデル
一方、兄弟車のSX125は、RX125と同様のエンジンや車体などを採用しながら、前後17インチホイールにロード用タイヤを装着したモデル。
スリムで軽い車体と、低速からトルクフルなパワー特性などにより、オンロードなどでの軽快な走りが魅力のモタードと呼ばれるジャンルに属するバイクです。
ちなみに、モタードとは、オフロードバイクをベースに、オンロードバイク的な要素をマッチさせたバイクのこと。
由来は、1970年後半にアメリカで発祥したスーパーバイカーズという、オンロードとオフロードの混合レース。そのレースに参戦するマシンが、オフロード競技用のモトクロッサーにオンロード用タイヤを装着したことが始まりだといわれています。
それが、その後、フランスなど欧州に伝播し、モタードという名前で大人気に。競技用だけでなく、市販車でも、オフロード用のトレールバイクにオンロードタイヤなどを履かせたモデルが数多く販売され、一斉を風靡しました。
2000年代前半頃までは、国内メーカーでも、250ccや450ccなど、さまざまな排気量のモタードをリリースしていましたが、ブームが沈静化するとラインアップからほぼ消滅。
国内メーカーでは、カワサキが唯一、232cc・空冷単気筒を搭載する「KLX230SM」というモタードモデルを2022年に復活させましたが、他の国内3メーカーには現在もラインアップはありません。
そうした意味で、SX125は、日本で新車が買える数少ないモタードモデルだと言えます。
●新色はブラック基調にイエローとレッドを配色
そんなRX125とSX125の2023年モデルでは、どちらも新色の「イエロースターク」を追加しています。
ブラックを基調に、燃料タンク橫のシュラウドなどに、鮮やかなイエローと情熱的なレッドを配色したグラフィックを採用することで、よりスポーティなイメージを演出しています。
なお、両モデルでは、従来からの「シルバーエイリアン」「レッドフラッシュ」も継続色として設定。それぞれ全3色で展開します。
価格(税込)は、RX125が47万3000円、SX125が48万4000円です。
(文:平塚 直樹)