■DTM2012チャンピオンのBMWワークスドライバーがスーパーGT初参戦!
スーパーGTでBMWを走らせる唯一のチーム・BMW Team Studie x CRS。昨年は日本初導入のBMW M4 GT3を走らせ、第3戦鈴鹿では棚ぼたとはいえポールポジションからスタートし、見事逃げ切っての優勝を果たすなど大活躍を見せています。
BMW Team Studieは「世界の」荒聖治選手を軸に、コンビを組むドライバーはBMWのワークスドライバーが務めていました。
昨年、2022シーズンはマカオグランプリ2018年優勝やインターコンチネンタルGTチャレンジ2020年チャンピオンのアウグスト・ファルフス選手、2017年まではWTCCやETCCで大活躍したヨルグ・ミューラー選手という豪華なドライバー陣を揃えていました。
そして今年、2023年のドライバーは2012年のDTMドイツツーリングカー選手権チャンピオンのブルーノ・スペングラー選手が走ります。
DTMでは2012年のチャンピオン、2013年ではランキング2位を獲得、2019年までトップクラスのドライバーとして君臨してきました。
3月11日のスーパーGT2023岡山公式テストでは荒聖治選手がベストタイムの1分27秒436だったところをブルーノ・スペングラー選手は1分27秒489で走行するなど、初めてのコース、初めてのスーパーGTスペシャルタイヤを見事に乗りこなすところを見せてきました。
なおブルーノ・スペングラー選手は全戦を参戦することが難しいとのことで、ブルーノ・スペングラー選手が不在の場合は代役として柳田真孝選手がBMW M4 GT3を走らせることになります。
●ヨーロッパで大活躍の若手日本人ドライバーがスーパーGTデビュー!
ハイブリッドマシンとして長らくプリウスを走らせてきたaprが2023シーズンにハイブリッドマシンの後継としてスーパーGTで走らせるLEXUS LC500h「apr LC500h GT」。
そのapr LC500h GTのCドライバーとして登録されているのが、実はスーパーGT初参戦という日本人ドライバーの根本悠生選手。
2013年に筑波サーキットのスーパーFJシリーズで全戦優勝のチャンピオンとなり、その年のF1日本GPのサポートレースとして開催されたスーパーFJでも優勝。そして2015年はスーパーGTのサポートレースであるFIA-F4でシリーズ7位となります。
2016年から日本でのFIA-F4と並行してイタリアのITALY GT SUPER GT CUPに参戦し、6戦参戦のうち4勝という速さを発揮します。
その後もイタリアを拠点として主にランボルギーニのマシンでレースに参戦。2020年にはItalian GT Sprint Championshipでシリーズチャンピオン、また日本のスーパー耐久のST-XクラスでHIRIX GOOD DAY RACING AMG GT3のドライバーとしても活躍し、なんとシリーズチャンピオンを獲得しています。
そして2022年はFIA GT3マシンの最高峰レースシリーズFanatec GT World Challenge Europe Powered by AWSでフル参戦を果たし、Italian GT Endurance Cupではチャンピオンを獲得します。
そんな根本選手がapr LC500h GTのドライバーラインナップの一員としてスーパーGTに参戦します。ただし、ヨーロッパでのレース活動と並行しての参戦となるために、基本的には450kmフォーマットのレースに参加するというカタチとなります。
世界を舞台に活躍した大御所と若武者。この二人がスーパーGTでどう活躍してくれるのか?開幕戦は4月15日(土)・16日(日)の岡山国際サーキット。実力溢れる2人には大注目です。
(写真:吉見幸夫/文:松永 和浩)