日産がシビリアン、キャラバン向けの後付け「車内置き去り防止支援システム」を発売

■幼児の車内置き去り防止をサポート

日産自動車は、幼児の車内置き去り防止をサポートする「車内置き去り防止支援システム」を2023年6月から順次、全国のディーラーで発売します。後付けタイプで、シビリアン、キャラバン向けに設置できます。

キャラバン幼児通園専用車
キャラバン幼児通園専用車

送迎バスに幼児が置き去りにされて死亡するという痛ましい事故を受けて、国土交通省は2022年12月に、「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン」を策定しています。

シビリアン幼児車
シビリアン幼児車

日産自動車が今年6月から順次発売する「車内置き去り防止支援システム」は、車両のエンジン停止後、ドライバーや乗務員に音声案内で車内に残った人員の確認を促し、確認が実施されないなどでスイッチが押されなかった場合、車外へ警報を発する「降車時確認式」の装置。

リセットスイッチのイメージ
リセットスイッチのイメージ

万が一、車内に取り残された幼児などが、自ら助けを求める際にスイッチを押しても車外に警報を発するシステムになっています。

同システムは、「リセットスイッチ」により、運転手や乗務員に車内の確認を促す音声案内と確認未実施時に車外へ警報が鳴ります。

具体的には、エンジン停止後、車内の確認を促す音声案内がスタート。乗務員が車内に幼児などがいないかを確認後、車両最後部に設置したリセットスイッチを押すことで、音声案内が停止。音声案内開始から一定時間経過してもリセットスイッチが押されない場合、ホーンの吹鳴と、ハザードランプが点滅します。

設置イメージ
設置イメージ

また、取り残された幼児が自ら助けを求める場合、車内に設置された「SOSスイッチ」を押すことで、ホーンの吹鳴とハザードランプが点滅。集中ドアロック付車は、SOSスイッチを押すと連動してドアロックが解除されます。

なお、車両へのシステム取り付けは各販売会社で行い、価格は取り付け工賃を含め、補助金の範囲内が予定されています。

●対象車種
「シビリアン(幼児通園専用車)」:年式2003年4月~
「キャラバン(幼児通園専用車)」:年式 2005年4月~

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる