■「大谷翔平」選手の所属チーム、エンゼルスの本拠地が環境性能に厳しいカリフォルニア州らしいチョイス
インターネットの普及により、過去のメディアとなりかけていたテレビ。かつてほとんどの国民が見ていた年末の風物詩である紅白歌合戦も、2022年は35.3%に留まりました。
しかし、3月8日(日本会場は3月9日)に開幕したワールドベースボールクラシック(以下WBC)は、侍ジャパンの試合を生中継した4戦ともに視聴率が40%を超え、準決勝のイタリア戦の視聴率は48%と注目の高さが際立っています。
ここでは、侍ジャパンとしてWBCで活躍している注目の選手の愛車について紹介します。
●オオタニサン(大谷翔平選手)の愛車はポルシェ「タイカンターボS」は日本価格2507万円!
初戦の中国戦、そして準決勝のイタリア戦に先発。同時にDH(指名打者)の二刀流で活躍している大谷翔平選手。大谷選手の愛車はポルシェタイカンターボSです。
ポルシェタイカンは、ポルシェ初のフル電動(BEV)スポーツカーで、2019年9月に発表され、2020年に日本市場に導入されました。
BEVのタイカンは、4ドアサルーンのタイカンとクロスオーバーモデルのクロスツーリスモの2種類を用意。
大谷選手の愛車と言われているタイカンターボSは、車両本体価格2507万円で、タイカンシリーズの最上級モデルです。
タイカンの外観デザインは、ポルシェデザインのDNAを継承しつつ、Cd値0.22という高い空力性能を発揮。低エネルギー消費により、航続距離の延長に寄与しています。
インテリアは、タイカンのために新しくデザインされ、独立型の湾曲したメーターパネルを採用。
全てのユーザーインターフェースは、タッチ操作やボイスコントロール機能に変えられ、従来のスイッチやボタンなどが大幅に削減されています。
4ドアサルーンのタイカンは前後に2つのラゲッジルームを備えており、フロントが81L、リアが366Lの容量を実現し、高い実用性を確保しています。
搭載されているパワートレインは、2つの電気モーターをフロントアクスルとリアアクスルにそれぞれ1基ずつ搭載し、駆動方式は4輪駆動となります。
電気モーター、トランスミッション、インバーターはそれぞれコンパクトなドライブモジュールに統合。このモジュールは、市販されているエレクトリックパワートレインの中で、トップクラスの電力密度を備えてきます。
また、電気モーターは、ソレノイドコイルヘアピン巻きを採用。このテクノロジーによって、さらに多くの銅をステーターに組み込むことができ、体積は同じでも出力とトルクが増加します。
また、リアアクスルに搭載されている2速のトランスミッションは、1速は静止状態から発進時に大きな加速性能を発揮。その一方で、ロングレシオの2速は高い効率と同時に高いエネルギー残量をキープすることで高速走行時に威力を発揮します
タイカンターボSはローンチコントロールとの組み合わせで、最高出力761psを発生。
ローンチコントロール使用時の0-100km/h加速はわずか2.8秒。最高速度は260km/hというハイパフォーマンスを発揮。また、満充電時の走行可能距離はWLTPモードで412kmとなっています。
ポルシェタイカンターボSは、圧倒的なパフォーマンスとインテリジェンスなエレクトリックドライブという、大谷選手同様に二刀流のクルマと言えます。
大谷選手が所属しているロサンジェルス・エンジェルスの本拠地であるカルフォルニアは、環境規制が厳しいことで知られています。だからこそ、最新鋭のBEVスポーツカーを愛車としているのでしょう。
(文・写真:萩原 文博)