クルマにも花粉症対策で快適なドライブを!【2023年版】

■今年も来てしまった花粉症シーズン

見るだけで目がかゆくなり、くしゃみと鼻水が出そうになる
見るだけで目がかゆくなり、くしゃみと鼻水が出そうになる

花粉症の人にとって、つらいシーズンが近付いてきました。

スギ・ヒノキの花粉の、今年2023年の飛散量は昨年より多く、太平洋側…四国、近畿、東海、関東甲信で多く飛ぶ見込みとのこと。いっぽう、東北は地域差があり、北海道は少ない予想になるなど、居住エリアが北側の花粉症患者には、今年はいくらか気楽な年になりそうです。

とはいえ、重症であれ軽症であれ、花粉症に悩むひとにとって、ツラい時期であることには違いありません。ただでさえツラいのに、クルマの運転となるとなおのこと。安全運転にも支障をきたす恐れがあるので対策は重要です。

●花粉を車内に持ち込まない

花粉を入れたくないなら、窓は全部閉じるのが鉄則だ
花粉を入れたくないなら、窓は全部閉じるのが鉄則だ

やはり大切なのは車内に花粉を入れないことです。基本中の基本ではありますが、運転中に窓を開けるのはNG。

また、花粉は目に見えないだけで服や髪にも付着しているので、乗り込む前にそれらをしっかり落としましょう。春が近いとはいえ、まだニットなどを着込んでいる方も多いと思いますが、その分、花粉はたっぷり付着しています。

そこで花粉を落としやすい素材(レザーやポリエステルなど)のアウターがオススメです。また、服や髪に吹きかけることで花粉を落としやすくするスプレーの併用も有効です。

 

●内気循環モードを活用

内気循環にすると外気と同時に花粉もシャットアウトできるが、長時間の内気循環は車内の酸素量低下による眠気ももよおすので、基本は外気導入だ
内気循環にすると外気と同時に花粉もシャットアウトできるが、長時間の内気循環は車内の酸素量低下による眠気ももよおすので、基本は外気導入だ

クルマのエアコンで暖をとりたいときに役立つのが「内気循環モード」。

車内の空気を循環させる設定で、花粉の車内への侵入を抑えることができます。ただし、長時間使用していると、徐々に空気が汚れ、酸素濃度も低下して眠気を催す場合もあるので、定期的に外の空気を取り入れる必要があります。

しかし、外気を車内に取り入れる「外気導入モード」に切り替えると、外気の導入と一緒に花粉の侵入をも許してしまいます。一旦エアコンフィルターでキレイにしてから車内に送り込まれるとはいえ、エアコンフィルターは徐々に汚れが溜まり効果を発揮できなくなります。

フィルターは、クルマを買った販社のほか、社外品がカー用品店でも売っている。花粉除去のほか、脱臭・抗菌タイプ、抗ウイルスタイプ、より微細な粒子をキャッチする高集塵タイプ…付帯する機能によって価格もピンキリだ
フィルターは、クルマを買った販社のほか、社外品がカー用品店でも売っている。花粉除去のほか、脱臭・抗菌タイプ、抗ウイルスタイプ、より微細な粒子をキャッチする高集塵タイプ…付帯する機能によって価格もピンキリだ

フィルター交換の目安は、一般に1年または1万kmごとなので、花粉症シーズンに合わせて交換してみては?

●車内清掃も万全に。空気清浄機設置もひとつ

トヨタ車にはエアコンに花粉除去モードを搭載するクルマもあるが、国産車全体では少ない。それを社外品の空気清浄機でカバーするのもひとつだ
トヨタ車にはエアコンに花粉除去モードを搭載するクルマもあるが、国産車全体では少ない。それを社外品の空気清浄機でカバーするのもひとつだ

花粉の侵入対策を施しても、ダッシュボードやシートにはうっすらと花粉が積もっているはず。水拭きやマイクロファイバーでサッとひと拭きしておくのが有効です。

しかし、ここまで徹底的に花粉を取り除いても、わずかに残っているものです。

そんなしぶとい花粉を一網打尽にするのが空気清浄機です。

最近のクルマのエアコンには花粉対策用モードが備わっていますが、カー用品店などで後付けの空気清浄機が販売されています。

 

値段をはじめ様々なタイプが用意されているので、導入してみるのもいいかもしれません。

(今 総一郎)

※この記事は2015年2月22日の記事を一部修正し、2023年3月17日に更新しました。