■スタートアップと協業し、ラストマイルデリバリー事業を立ち上げる
ヤマハ発動機のグループ会社であるCourieMateは、このほどアフリカのスタートアップ企業「WASSHA」との間で、タンザニアにおけるラストマイルデリバリー(ラストワンマイルともいいます)の事業化に向けた協業契約を締結しました。両社は契約に基づき、タンザニアでの実証実験を推進しています。
CourieMateは、ウガンダでラストマイルデリバリー事業を展開していて、同地での事業を通じて、ラストマイルデリバリーに必要なノウハウ、ITシステムの知見を蓄積しています。
一方のスタートアップ企業であるWASSHAは、キオスクと呼ばれる小売店を通じて電力サービス事業を展開。2013年の創業以来、タンザニアやウガンダ、モザンビーク、コンゴ民主共和国で事業活動を展開していて、加盟店管理や決済アプリ運用など、様々なノウハウを持っているそうです。
両社は、今までもウガンダでの物流サービスなどで知見を共有しながら、それぞれが事業を推進。
今回の契約は、これまでの実績を活かし、タンザニアでのラストマイルデリバリー事業を早期に立ち上げるための協業契約になります。またWASSHAへは、ヤマハ発動機からも2019年と2022年に出資しています。
ヤマハ発動機グループは、ラストマイルデリバリー事業において、二輪車を使った物流サービスの提供により地域経済の活性化、職業ドライバーの雇用創出を目指しています。こうした新規事業においても雇用機会不足などの社会課題に対して貢献するとしています。
(塚田 勝弘)