■1.3Lガソリンと1.5Lディーゼルを設定し、7速ATを搭載
ついに3代目ルノー カングーが2023年3月2日に発売されます。すでに2022年の「カングージャンボリー」をはじめ、「カングーファーム 冬の収穫祭」などで披露されています。
初代は欧州の輸入MPVとして人気を集め、「デカングー」の愛称で支持されている2代目も輸入MPVの定番モデルになりました。シトロエン・ベルランゴ、プジョー・リフターが日本上陸を果たしたのもカングーが日本でよく売れた影響が大きいはず。
ボディサイズは全長4490×全幅1860×全高1810mm、ホイールベースは2715mm。2代目の全長4280×全幅1830×全高1810mm、ホイールベース2700mmよりも210mm長く、30mmワイドで、20mm高くなっています。
ホイールベースも15mmストレッチされていて、実車を見ると、ひと回り大きくなった感を受けます。ボディサイズの拡大、とくに全幅が1850mmを超えたことで、機械式立体駐車場などに入庫できないケースも出てきそう。
一方、キャビンとラゲッジスペースの拡大に寄与していて、荷室容量は115L増えて775Lに、後席を前倒しすれば132L増の2800Lに達します。
また、日本仕様のカングーといえば、横開き式である観音開きドアのダブルバックドアが積載性における重要なポイントになってきました。本国のワゴン仕様は、上開き式である一方、日本向けは新型もダブルバックドアが踏襲されています。
さらにブラックバンパーも日本で支持されているため、ダブルバックドアとブラックバンパー仕様が日本向けに特別に作られることになります。
搭載されるパワーユニットは先代の1.2Lガソリンに代わって、新たに1.3Lの直噴ガソリンターボ、さらに1.5Lディーゼルエンジンも設定されるのも朗報。組み合わされるトランスミッションは、ともに7速ATになっています。
新型カングーは、ドライバーサポート機能や先進安全装備が充実しているのもトピックス。
アダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線中央を維持するレーンセンタリングアシスト、衝突被害軽減ブレーキであるアクティブエマージェンシーブレーキを用意。さらに、日本導入モデル初のエマージェンシーレーンキープアシスト(車線維持機能)、ブラインドスポットインターベンションなどが採用されています。
そのほか、ハンズフリーカードキー、視認性に優れる7インチデジタルインストゥルメントパネル(「インテンス」「クレアティフ」)、8インチマルチメディア「EASY KINK(イージーリンク/スマートフォン用ミラーリング機能)」、2ゾーンオートエアコンなど、スマホ連携も含めて充実装備も目を惹きます。また、静粛性の向上なども含めて家族がドライブを楽しめる環境が整っています。
ボディカラーは、「インテンス」が「ブラウン テラコッタ M」「グリ ハイランド M」「ブルー ソーダライト M」「ブラン ミネラル」の4色。「クレアティフ」は「ジョン アグリュム」「ブラン ミネラル」の2色。
「ゼン」は「ブラン ミネラル」のみ。特別仕様車の「プルミエール エディション」は、「ブラウン テラコッタ M」「グリ ハイランド M」「ブルー ソーダライト M」の3色展開です。※Mはメタリックで、5万5000円高。
●価格
1.3Lガソリンエンジン車
「ルノー カングー インテンス」:395万円
「ルノー カングー クレアティフ」:395万円
「ルノー カングー ゼン(受注生産車)」:384万円
「ルノー カングー プルミエール エディション(特別仕様車)」:400万5000円
1.5Lディーゼルエンジン車
「ルノー カングー インテンス」:419万円
「ルノー カングー クレアティフ」:419万円
「ルノー カングー プルミエール エディション(特別仕様車)」:424万5000円
(塚田勝弘)