ルノーと日産がインド市場で2モデルの新型EVを含む6車種を共同開発

■新型車は、4モデルの新型CセグメントSUVが含まれる

以前お伝えしたように、ルノーと日産、そして三菱自動車は新たなアライアンスに移行し、事業戦略を発表しています。すでに表明していたように、ルノーと日産は、今後、注力するインド市場での新たな長期ビジョンを発表しました。

2023年2月13日に発表されたビジョンでは、同国で生産と研究開発の事業を強化し、EVの投入とカーボンニュートラルな生産体制へ移行する新たな長期ビジョンを明らかにしています。インドの新車販売は、2022年に日本を抜き世界3位になり、さらなる規模拡大が見込まれています。

2023年2月6日に行われたルノー、日産、三菱自動車の合同会見の様子
2023年2月6日に行われたルノー、日産、三菱自動車の合同会見の様子

ルノー、日産の両社は、チェンナイを拠点として、国内外向けに2モデルの新型EVを含む6車種の新型車を共同開発。ルノー・日産の拠点を国際的な輸出ハブへと高めるとしています。

ルノー会長のジャンドミニク スナール氏
ルノー会長のジャンドミニク スナール氏

両社3車種ずつで合計6車種となる新型車は、チェンナイで設計・生産される予定。アライアンス共通のプラットフォームを採用しながら、各ブランドの個性を明確にした、特徴的なデザインが採用される予定。

新型車には、4モデルの新型CセグメントSUVが含まれ、ルノーと日産にとってインドにおける初のEVとなる2モデルのAセグメントEVは、10年以上前に日産リーフとルノー・ゾエが切り拓いたグローバル量産型EVの専門知識を活かして開発されるそう。

日産の内田 誠社長
日産の内田 誠社長

約6億USドル(約530億インドルピー)の初期投資が計画されていて、さらにチェンナイのルノー日産テクノロジー&ビジネスセンターインディア社(RNTBCI)では、最大で2000人の新規雇用を創出する見込み。

同時に、ルノー日産オートモーティブインディア社(RNAIPL)の工場では、再生可能エネルギーの発電量を大幅に増やすことで、カーボンニュートラル化を推進する構えです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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