トイファクトリーのデュカト「ASObatt 5.4」は、運ぶと寝るを両立【ジャパンキャンピングカーショー2023】

■イタリアのフィアット・デュカトとドイツの車両用キャビネットシステム「ブート」を融合

フィアット・デュカトをベースとしたキャンピングカーを4台一挙に披露したトイファクトリー。

フィアット・デュカト「ASObatt 5.4(アソボット)」は、ドイツの車両用キャビネットシステムである「bott(ブート)」を使ったシリーズ。同社では、トラベルコンバージョンと位置づけています。

フィアット・デュカト「ASObatt 5.4(アソボット)」の外観
フィアット・デュカト「ASObatt 5.4(アソボット)」の外観

なお、トイファクトリーはbott社と日本における総代理店契約を結んでいて、ハイエースやデュカトをベースに、日本での本格展開が行われます。

フィアット・デュカト「ASObatt 5.4(アソボット)」の車内
フィアット・デュカト「ASObatt 5.4(アソボット)」の車内

イタリアのフィアット・デュカトとドイツのブートを融合させた「ASObatt 5.4」は、「遊び」を想起させる車名が付けられているように、オートバイや自転車などを積載するトランスポーターのようなキャラが与えられています。

写真のシートはオプション
写真のシートはオプション

bottは、ドイツでははたらくクルマとしても支持されているそうで、同国生まれらしく、厳しい強度試験や衝突試験をクリア。

万一の事故でも、荷物や工具などの飛散を最小限に抑える安全最優先の設計が施されています。

ベッドマットもオプション
ベッドマットもオプション

広大な積載スペースを備えるため、標準は2名乗車・2人就寝で、オプションで+2名乗車、+2名就寝にも対応。フロアにレールが設置されていて、シートの追加が可能になっています。

なお、展示車両に装着されている後部のベッドマットはオプション。

イタリアとドイツの技術を融合させた「ASObatt 5.4(アソボット)は、デュカトの中でも最も短い全長を備えつつ、自転車やオートバイ、ウインタースポーツやマリンスポーツ、もちろんキャンプまで多彩な趣味に対応してくれます。

ベッドマットやシートを装着したイメージ
ベッドマットやシートを装着したイメージ

●ベース車:フィアット・デュカト
●ボディサイズ:全長5410×全幅2050×全高2520mm
●搭載エンジン/トランスミッション:2.2Lディーゼル/9AT
●駆動方式:FF
●乗車定員/就寝人数:2名(オプション+2名)/2人(オプション+2人)
●標準装備:衝突被害軽減ブレーキ、クルーズコントロール、レーンディパーチャーウォーニング、デジタルルームミラー、電動パーキングブレーキ、USBポート、プッシュエンジンスタート、10インチタッチパネルモニター、ワイヤレスチャージングパッド、本革巻きステアリング、7インチマルチファンクションディスプレイ、フルオートエアコン
●オプション:シュニーレ椅子(Sicom2)、テーブル&レール&キャッチ、ベッドマットプレミアムスエード、アクリル窓&ブラインド
●車両本体価格:822万8000円
●展示車両価格:963万4900円

(文・写真:塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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