ホンダのミドルクラスのロードスポーツ「CBR650R」「CB650R」に新色採用の2023年モデルが登場

■フルカウルのCBR650Rにはパールグレアホワイトを新設定

ホンダは、648cc・水冷4気筒エンジンを搭載し、扱いやすいパワー特性やスポーティな走りで幅広いユーザーに支持を受けているミドルクラスのロードスポーツ「CBR650R」と「CB650R」に、カラーリング設定を変更した2023年モデルを発表しました。

ホンダのCBR650RとCB650Rに2023年モデル
新型CBR650R(パールグレアホワイト)

エンジンや車体まわりなどを共通とすることで、いわば兄弟車といえるのがこれら2モデル。フルカウルを身にまとったCBR650Rは、スーパースポーツ風の外観とセパレートハンドルなどにより、スポーティな走りが魅力。

また、カウルレスでバーハンドルを装備したCB650Rは、レトロなスタイルに現代的テイストも採り入れたネオスポーツカフェというジャンルに属し、ストリートを軽快に走れるバイクです。

これら2モデルの新型では、初心者からベテランまで乗りこなせる「ちょうどいい」動力性能などはそのままに、新色などの採用でイメージを刷新。いずれも2023年2月16日(木)に発売されます。

●扱いやすく軽快なハンドリングが魅力

CBR650RとCB650Rは、前述の通りエンジンや車体などを共通とする兄弟車。どちらも2019年の登場以来、幅広いライダーが乗りこなせるミドルサイズのロードスポーツとして根強い人気を誇っています。

ホンダのCBR650RとCB650Rに2023年モデル
新型CB650R(マットバリスティックブラックメタリック)

搭載する648cc・水冷4気筒エンジンは、最高出力95ps/1万2000rpm・最大トルク6.4kg・m/9500rpmを発揮。低回転から発生するトルクフルな特性は街中などでも扱いやすく、それでいて、直列4気筒らしい高回転域まで吹け上がる伸びやかな回転フィーリングも楽しめます。

フレームには、スチール製のツインチューブ形式を採用することで、高効率なダウンドラフト式吸気レイアウトを可能とします。また、スチールが持つしなやかな特性は、軽快なハンドリングに貢献。

加えて、軽量化とマスの集中化も施すことで、市街地からワインディングまで、より軽やかにマシンを操れる感覚を楽しむことができます。

ホンダのCBR650RとCB650Rに2023年モデル
新型CBR650R(グランプリレッド)

2021年にマイナーチェンジを受けた現行モデルでは、サスペンションを刷新。フロントフォークに倒立式のショーワ(日立Astemo)製SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)を採用しています。

このフォークは、左側フォークに減衰機構とスプリングを装備し、右側フォークにスプリングのみを装備することが特徴。動抵抗の低減と車体の軽量化に貢献すると共に、足まわりにさらなる軽快性や高い路面追従性などを提供します。

ほかにも、両モデルはアシストスリッパークラッチを標準装備。シフトダウンに伴う急激なエンジンブレーキによる後輪ホッピングを軽減するスリッパー機構を備えることで、ライダーの疲労軽減と高い操作性を実現します。

また、「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」も採用。前後輪の速度差から算出された値に基づき、燃料噴射量調整によるエンジントルクの最適化を図るシステムを搭載することで、スリップしやすい路面でも高い安心感を提供します。

ホンダのCBR650RとCB650Rに2023年モデル
筆者が所有する初期型CBR650R

ちなみに、筆者も2019年に出た初期型のCBR650Rに乗っていますが、その扱いやすさはピカイチ。市街地はもちろん、峠のワインディングなどでも、ちょうどいいパワー特性などにより、マシンを自在に操れる感覚を味わえます。

また、たまに筑波サーキット(茨城県)でスポーツ走行も楽しんでいるのですが、エンジンパワーこそやや物足りなさがあるものの、軽快なハンドリングやグリップ感をつかみやすいサスや車体まわりなどにより、気負わずに走りが楽しめることも魅力です。

●継続カラーも車体一部の配色を変更

最新の2023年モデルでは、CBR650Rのカラーリングに、洗練されたスポーティさを演出する「パールグレアホワイト」を新設定しています。

ホンダのCBR650RとCB650Rに2023年モデル
新型CBR650R(マットバリスティックブラックメタリック)

また、継続色の「グランプリレッド」「マットバリスティックブラックメタリック」についても、フロントフォークアウターチューブ、シリンダーヘッドカバーおよびクランクケースカバー、リアサスペンションスプリング、リアフェンダーステーなど車体一部の配色を変更。

特にエンジンについては、従来型はゴールド系の配色が入っていましたが、新型ではすべてブラック系の色となっています。

ホンダのCBR650RとCB650Rに2023年モデル
新型CB650R(マットジーンズブルーメタリック)

一方、CB650Rのカラーリングも「マットジーンズブルーメタリック」「マットバリスティックブラックメタリック」を継続設定しつつ、いずれも車体一部の配色を変更しています。

マットジーンズブルーメタリックでは、フロントフェンダー、シュラウド、リアサスペンションスプリング、リアフェンダーステーの配色を変えて、より上質感を追求。

マットバリスティックブラックメタリックでは、ハンドルパイプ、シュラウド、フロントフォークアウターチューブ、前後ホイール、シリンダーヘッドカバーおよびクランクケースカバーなどをブラックに変更し、精悍な印象を際立たせています。

価格(税込)は、CBR650Rが107万8000円〜111万1000円、CB650Rが100万1000円〜102万3000円です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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