■全日本ラリー選手権参戦マシンを現行WRX S4へスイッチ!
●「SUBARU WRXラリーチャレンジ2023」に大期待!
昨年2022シーズンまで、全日本ラリー選手権に参戦するSUBARU勢はEJ20型エンジンを搭載するVAB型WRX STIで、新井敏弘選手、鎌田卓麻選手がエントリーしていました。
SUBARUファンにとってもEJ20エンジンとWRX STIのもつラリーへの想いは強い印象ですが、トヨタヤリスをはじめ、シュコダ・ファビアR5など輸入車勢など強豪が続々参戦。
WRX STIはベースモデルの持つポテンシャルこそ現代でも十分に通用するモデルですが、やはり世代的には1世代前ということもあり、戦闘力の面では厳しい戦いを強いられるステージもありました。
しかし、2023年シーズンは、マシンをVB型と呼ばれる現行WRX S4へスイッチすることでポテンシャルを大幅に向上して参戦することが明らかとなりました。
現行のWRX S4は、今シーズンのニュルブルクリンク24時間レースでも参戦車両として注目を集めていますが、新たに全日本ラリーでも活躍することが東京オートサロン2023で発表。
新たに「SUBARU WRXラリーチャレンジ2023」として、期待が高まっています。
パワーユニットはベースモデル同様、FA24型水平対向4気筒直噴ターボエンジンであることも決定。全日本ラリー選手権のレギュレーション変更も後押しし、新型へのスイッチとなったそうです。
残念ながら車内の様子はまだ開発中とのことで謎のベールに包まれていますが、確実に戦闘力の上がった新型WRX S4ベースのマシンに期待が高まります。
これまで、世界のトシ新井選手、鎌田選手のサポートをしてきたSUBARUですが、今シーズンはそのサポート体制もさらに強化。
東京オートサロン2023で展示されたニューマシンのカラーリングからも、ニュルブルクリンク24時間レース参戦車両や、スーパーGTに参戦のBRZ GT300と通じる印象を受けます。ラリーフィールドに新たなWRX旋風が巻き起こりそうな予感がします。
今シーズンはスバルのモータースポーツ活動として、スーパーGT、ニュルブルクリンク24時間レースに加え、ラリーフィールドに新たなWRX旋風を巻き起こしそうな全日本ラリー選手権からも目が離せません。
(井元 貴幸)