■スズキブースでもうひとつの気になる存在・エブリイワゴンのキャンプ仕様
2023年1月13日(金)~15日(日)開催の東京オートサロン2023。今回、スズキは「ぼくらは遊び心でつながれる」をテーマに、ブース展開しています。
主役はももクロとコラボした車中泊仕様、カフェ仕様に仕立てた2台のスペーシアベースですが、遊び心つながりでもうひとつ目立っていたのが、エブリイワゴンのキャンプ仕様です。
●ほんとのところはどうなの? が確かめられるチャンス! エブリイワゴンのキャンプ用品装着車
スペーシアベース2台は、このショーのために仕立てられたクルマ、いわば市販車を用いたコンセプトカー。
それに対して、こちらエブリイワゴンのキャンプ仕様は、エブリイワゴン用として現在販売中の、キャンプ関連の販社オプションを装着したモデル。
狙っているクルマの展示車or試乗車だって販売店にない場合もあるのに、そのクルマの販社オプションの実物となるとなおのこと、実物を見られるチャンスはほとんどないといっていいでしょう。
ましてや大物ともなると…特にいまはアウトドアorキャンプブームですから、エブリイワゴンを検討しているひとなら、オプションカタログにある車中泊用品はどうなのか、気にしているひとも多いのではないでしょうか?
オートサロン2023会場には、そんな気になる方に向けたグッズが目白押し。
ナビゲーションやフロアマットのほか、車中泊派なら気にならないはずはない「カーテン&タープキット」「ベッドキット」「ベッドマット」「リラックスクッション」、周囲からの目を遮る、フロント用、リヤ用の「プライバシーシェード」…そのどれもこれもが、まずどこのスズキ販売店でもお目にかかれない? ものばかりです。
中でも17万8200円(税込)と、なかなかのお値段を誇るベッドキット。荷室上下をちょうど「÷2」となる高さに分割、上段2人、下段(=リラックスクッションを敷いたフロア)に2人、計4人の就寝に対応します。
設計上の耐荷重は160kgなのだと。体重ひとりあたり80kgまで…でなくとも、別に60kgと100kgの組み合わせでもいいのですが、とにかくその荷重に耐える頑丈ぶりはカタログで見てもなかなか実感できません。
見ればアルミ板に4本の足を組んだだけの折り畳み式ベッドですが、その装着状態、上段へのアクセス方法など、実物を見られるチャンスはありそうでなかなかないものです。
写真にその説明を記しておきましたのでご覧ください。
ことにここ数十年は、自然災害が日本各地で多発し、家屋の損壊でやむなく車中で過ごさなければならない可能性が誰にでもつきまとうようになりました。「楽しい」の視線で考えがちですが、実はこれら用品は、災害などの緊急時にも大きな助けにもなってくれるわけです。
「楽しい」と「いざというとき!」のふたつの視線で、このエブリイワゴンを見てみてください。
(文・写真:山口尚志)