■走りのマンガ「MFゴースト」が2023年はアニメ放映。その世界観をリアルで再現したGR86
講談社のヤングマガジン誌で2017年から連載される、しげの秀一さんの漫画「MFゴースト」。
1995年から2013年まで連載され一世を風靡した『頭文字D(イニシャルD)』の“公道最速伝説”を、近未来の世界観設定として、実在する公道でのカーレースバトルを描いているのがMFゴーストです。2023年はアニメ放送も決定しています。
その世界観をリアルに再現する「MFGコンセプト」のプロジェクトは今回で5回目を迎え、2022年からはGR86をベースとして開発されています。
その最新版である「MFGコンセプト2023」が1月13日(金)、東京オートサロン2023のMFゴーストブースで発表されました。
このMFGコンセプト2023を、プロジェクトアドバイザーとして牽引し、監修したのは、レーシングドライバーの織戸学さん。
GR86を所有する織戸さんがマンガを読みこんだ上で、ご自身の経験と知識からMFGコンセプト2023のチューニングの方向性やパーツ選びを主導します。
●すべてのパーツがGR GARAGEで購入可能
今回のMFGコンセプト2023は、コンプリートカーとしてだけではなく、パーツ単位でのカスタマイズが可能であるというところにも注力したといいます。そのパーツ群に参加したサプライヤーやパーツメーカーは9社にも上り、その全てが全国のGR GARAGEで購入可能。
サスペンションはST(KWのサブブランド)製3WAY車高調整式をベースにしたワィンディングスペシャルで、むしろノーマルよりも柔らかなセッティングになっているといいます。
これは、路面がきれいなサーキットではなく、様々な路面が目まぐるしく変化する公道での操縦性を考慮した結果だと、織戸さんは語ります。
また、今回はフルバケット式のBRIDE製シートを採用していますが、これもマシンの挙動を体全体で感じるために採用したとされ、サスペンションとの相乗効果が期待されます。
エンジンはノーマルですが、小倉クラッチのORC 400 Light CLUTCHと、FUCKSのTITAN GT1 FLEX 5 SAE 0W-20(オイル)で、特に軽いふけ上がりを追求したといいます。
ホイールはVOLK RACING TE37 SAGA S-plus 18inch、ブレーキはProject μで、フロントキャリパーにFORGED STREET CALIPER 4Pistons×2Pads FS4M、リアキャリパーにFORGED SPORTS CALIPER 2Pistons REAR FS2Aを採用。
ブレーキパッドは耐フェード性能に優れたHC+R3を採用しています。
タイヤはADVAN NEOVA AD09で、タイヤ幅は2022の215から、今回は225に拡大されています。
マフラーは柿本改のClass KRで、4本出しはGRバンパー装着車用となっています。
今回から採用されたリアウィングは、SARDのLSR WINGで、リアの設置感が大幅に向上したといいます。
これらのパーツをすべて組み込んでコンプリートとするのもいいのですが、織戸さん曰く「自分の目指すところから装着するのもいいと思います」とのこと。
スタイル重視ではホイール、タイヤなどから始めて、リアウイングやマフラーを追加するのもアリ。サスペンションやブレーキから入るのもアリとして、パーツ単位での装着でも十分に楽しめるとしています。
この実車は東8ホール前の2階通路、MFゴーストブースにて展示されています。ぜひご覧いただき、この世界観に触れてみてください。
(写真・文:松永 和浩)