■初代以来6年ぶりのモデルチェンジ
ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は、水冷292cc・ブルーコア(BLUE CORE)エンジンを搭載し、欧州などで人気のスポーツスクーター「XMAX300」の2023年モデルを、2022年11月8日からイタリア・ミラノで開催される「EICMA 2022(国際モーターサイクルエキシビション)」に出展することを発表しました。
6年ぶりのフルモデルチェンジを受ける新型は、スタイリングを一新。また、スマートフォン情報やナビ情報を表示できる4.2インチカラーTFTディスプレイの採用で、コネクテッド機能を充実させていることがポイントです。
日本には、現行のXMAX ABSと同様、250cc版となって2023年夏以降に発売が予定されています。
●コネクテッド機能が充実
2017年に、グローバルモデルとして初代モデルが登場して以来、日本はもちろん、海外でも高い人気を誇っているのが「XMAXシリーズ」です。
欧州では通勤用途をメインに250〜300ccクラスの人気モデルとして、アセアン地域ではスクーターのトップエンドモデルとして、また、250ccモデルが販売されている日本でも、通勤・通学の普段使いからバイク旅まで、幅広い用途に使う多くのユーザーに支持を受けています。
その2023年モデルでは、6年ぶりのモデルチェンジを敢行しました。
外観は、MAXシリーズの象徴である「Xモチーフ」を随所に織り込んだ新しいスタイリングを採用。特に「X」の形状がインパクトを生むフロントフェイスは、より精悍なイメージの顔付きとなって、さらなるスポーティさを演出しています。
また、ライダーのスマートフォン情報やナビ情報を表示できる4.2インチカラーTFTディスプレイも装備。コネクテッド機能の充実により、使い勝手もさらに向上しています。
ほかにも、灯火器をフルLED化することで、被視認性も向上。足着き性やフィット感に配慮した新作シートなどの装備により、取り回しや乗り心地の良さもアップデートされています。
なお、欧州仕様のXMAX300には、水冷292cc・ブルーコアエンジンを搭載。2023年夏以降に発売が予定されている日本仕様では、前述の通り現行モデルのXMAX ABSと同様、排気量が249ccとなった250ccモデルとして登場するようです。
ちなみに、ブルーコアとは、「走りの楽しさ」と「燃費・環境性能」の両立を高次元で具現化するヤマハ独自のエンジン設計思想のこと。そのコンセプトに基づいたエンジンにより、現行モデルでも、燃費の良さと、力強くキビキビとした走りが楽しめます。
新型XMAXの走りが、どのようにアップデートされるのかも、今から気になるところですね。
(文:平塚直樹)