■「e:N」シリーズ専用の「e:N Architecture F」をベースに、内外装や走りに独自の世界観を盛り込む
ホンダは、中国の上海で開催中の「第五回中国国際輸入博覧会」において、バッテリーEV(BEV)の「e:N2 Concept」をワールドプレミアしました。
ホンダは、話題を集めているソニーとの新会社、ソニー・ホンダモビリティを設立し、2025年に新ブランドから高級EVを投入する予定です。北米ではGMとタッグを組み、量販価格帯の新たなEVシリーズを2027年以降、北米市場を皮切りに投入予定としています。
GMとの協業では、コンパクトSUVを含め、世界的に人気の高いセグメントに向けたEVの投入も視野に入れています。さらに、GMとホンダでは、世界規模での生産を可能にする設計を検討しているほか、次世代バッテリーに関する協業の深化についても検討すると表明済みです。
●世界初公開された「e:N2 Concept」とは?
このほど、世界初公開された「e:N2 Concept」は、ホンダによる中国市場のEV戦略を担うコンセプトカー。エクステリアは、シャープで力強いボディラインに加えて、金属感を強調させる表面処理が施され、既存のどのカテゴリーにも属さない新たなスタイルを目指したとしています。
インテリアは、クリーンですっきりとしたデジタルコクピットが特徴で、最新の「Honda CONNECT(ホンダ・コネクト)」や、光や香りなどの演出によるスマートな車内空間は、知的高揚感を抱かせる空間価値の実現を目指したそう。
もうひとつホンダらしい美点として、「e:N」シリーズ専用の「e:N Architecture F」の採用に加え、車両安定性の高さ、切れ味鋭いハンドリングなど、従来より同社が培ってきたダイナミクス技術による人車一体感の高い走りが、独自のドライビングプレジャーを提供するとしています。
ホンダの三部敏宏社長は、「e:N2 Conceptは、独自のドライビングプレジャー、空間価値、デザインによりEVの楽しさを再定義する、e:Nシリーズの価値を象徴する1台です。中国において、ホンダならではの独自で多様な電動モビリティを続々と投入し、電動ブランドに生まれ変わります」と、BEVに注力することを改めて強調しています。
(塚田 勝弘)