NTBのオフロード系キャンピングカーに、人気アウトドアブランド「コールマン」とコラボした限定モデル登場

■20台限定「エクスペディション・イーグル コールマンモデル」登場

キャンピングカー・特種車両の企画製造販売を行う日本特種ボディー(以下、NTB)は、悪路における高い走破性と快適な居住性を両立する「エクスペディション・イーグル(EXPEDITION EAGLE)」に、人気アウトドアブランド「コールマン(Coleman)」とコラボした、20台限定の「エクスペディション・イーグル コールマンモデル(EXPEDITION EAGLE Coleman Model)」を発表。

NTBの20台限定EXPEDITION EAGLE Colemanモデル
エクスペディション・イーグル コールマンモデルの内装

エクスペディション・イーグルは、欧米で人気のオフロード系キャンピングカー、エクスペディションビークルと呼ばれるジャンルに属する国産初のモデル。

その限定車は、内外装にColemanのロゴやブランドの雰囲気が味わえるイメージのカラー、素材などを採用した特別な仕様です。

なお、コールマンにとって、キャンピングカーとのコラボレーションは、今回が初となるそうです。

●災害時も頼もしい高いオフロード走破性

エクスペディション・イーグル コールマンモデルは、NTBのオフロード系キャンピングカーであるエクスペディション・イーグルをベースに、2021年に創業120周年を迎えた人気アウトドアブランドのコールマンを国内展開する企業、ニューウェルブランズ・ジャパンと協力して誕生した20台限定の特別仕様車です。

NTBの20台限定EXPEDITION EAGLE Colemanモデル
ベースモデルのエクスペディション・イーグル

2021年12月に発表されたエクスペディション・イーグルは、NTBが災害現場を知り尽くす災害復興支援団体とともに開発し、悪路の走破性や居住空間の快適性を追及したキャンピングカーです。

従来のキャンピングカーにはない高いオフロード走破性を持つ、欧米で人気のエクスペディションビークルと呼ばれるジャンルに属する国産初のモデルで、平時におけるアウトドアでのキャンプはもちろん、災害などが発生した有事にも頼もしいワイルド系キャンピングカーです。

ベース車両には、いすゞ自動車(以下、いすゞ)製のキャンピングカー専用シャーシ「Be-cam(びぃーかむ)」を採用。

Be-camは、同クラス最大量のオルタネーターを搭載して最大量の発電力を備えるなど、普段使いでは余りある高い機能性を装えることで、ドライバーや同乗者の安全・安心を支える車両です。

ちなみに、いすゞからBe-camの供給を受けられるキャンピングカー製造メーカーはNTBのみ。NTBは、車両開発にいすゞのテストコースを使用するなどで、高い品質のモデルを製造することで定評があるメーカーです。

NTBの20台限定EXPEDITION EAGLE Colemanモデル
エクスペディション・イーグル(ベース車)のリヤビュー

それをベースに、オリジナルのシェル(居住部分)を架装したキャブコン(キャブコンバージョン)と呼ばれる仕様がこのモデル。大きな特徴は、同社の人気モデルで、同じくBe-camをベースとする高級キャンピングカー「SAKURA(サクラ)」と比べ、2倍以上のデパーチャーアングルを確保していること。

ちなみに、デパーチャーアングルとは、車両の後端部と後輪タイヤ後ろ側の接地面を結ぶ接線と、地面との角度のこと。車両が平地から急な坂に移行する際の走破性の目安になります。

つまり、エクスペディション・イーグルは、通常のキャンピングカーよりも大きなデパーチャーアングルを持つことで、前後左右が不揃いに隆起している険しい山道などでも、車体のねじれ範囲が大きいことで、路面の追従性が良く、安定した走行を維持できるなどの特性を持つのです。

NTBの20台限定EXPEDITION EAGLE Colemanモデル
通常のキャンピングカーと比べ2倍(同社サクラ比)のデパーチャーアングルを確保

車体サイズは、全長5100mm×全幅1995mm×全高2990mm。ハイパワーで燃費性能が高い3.0Lディーゼルエンジンを搭載し、駆動方式には2WDと4WDを設定。乗車人数は7名、就寝人数は4名です。

●外装にColemanマークなどを施した特別仕様

そのコールマンモデルでは、まず、シェルの外装にColemanマークを配すると共に、木や山々の風景がデザインされたラッピングも施され、実際の自然環境に溶け込めるよう工夫されています。

NTBの20台限定EXPEDITION EAGLE Colemanモデル
NTB・エクスペディション・イーグル コールマンモデル

また、ドアから室内に入ると、大きなColemanロゴの刺繍が目に入り、その上にはコールマン製ランタンも設置。さらに、内装には、コールマンのフラッグシップ「マスターシリーズ」の色調や風合いを再現したシートやテーブルがその世界観を演出しています。

車両価格(税込)は、2WDが1134万5000円、4WDが1189万5000円(いずれもオプションなしの価格で諸費用別)。

なお、オプションには、サイドオーニング(3m手動)、センサー付きエントランスLEDポーチライト、ダブルバックアイカメラ(モニター&ステー付き)、サラウンドアイ、マルチルームのアクリル窓追加などを用意。300W×1または300W×2のソーラーパネルなども揃えています。

(文:平塚直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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