いずれはMINIもロールスロイスも? BMWが「実用的水素自動車」を2020年代後半に発売へ

■iX5ハイドロジェンは「eDrive」を搭載、電気モーターは最高出力374hpを発揮

BMWは自動車業界において、ハイドロジェン(水素)技術に可能性を見い出している数少ない企業の1つですが、その最新情報を入手しました。

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BMW iX5 ハイドロジェン プロトタイプ

同社では、現在も燃料電池パワートレインの開発作業を続けており、そのパワーユニットを使用した生産モデルが、今後数年でついに発売されます。これは単なる予測や仮定ではなく、BMWグループのCEOによる主張です。

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BMW iX5 ハイドロジェン プロトタイプ

CEOオリバー・ツィプセ氏は、ロールス・ロイスのブランド初EVとなる「スペクター」の発表会にて、BMWグループ内における水素技術の将来について「実行可能な水素自動車」が2020年代にBMWから発売されることを明言したといいます。

また「私たちは多くの理由で水素を信じています。今はBMW側から話していますが、最終的にはグループ内のすべてのブランドに当てはまります。電力網に接続されていない地域など、電力インフラよりも水素インフラの導入が容易な地域もあります。排気ガスなしで走りたいのに充電ステーションがない場合、これ(水素)が唯一の可能性となるでしょう」と付け加えています。

水素開発に関して、BMWはパイオニア企業の1つと見なすことができます。同社の燃料電池の最初の実験は1978年にさかのぼり、最初の主要な取り組みである「BMW 750hL」が登場したのは2000年のことでした。そして現在、同社は「X5」の水素動力バージョンの発売を準備しており、それがツィプセ氏が語る実行可能なモデルとなる可能性が高いと思われます。

iX5ハイドロジェンのパワートレインは「eDrive」を搭載。電気モーターは最高出力374hpを発揮し、BMWの最も強力な直列6気筒ガソリンターボエンジンに匹敵します。

ツィプセ氏の「BMWグループすべてのブランドで」という言葉から、MINIや最高級ブランド、ロールス・ロイスにも期待が集まりますが、同氏はそれに関して「私はなにも除外しません」と述べているといいます。

近い将来、永遠のライバルであるメルセデス・ベンツが対抗策をとるのかも注目されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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