■競争が激化する軽ハイトワゴン争いに手を打つマイナーチェンジ
ホンダは、軽ハイトワゴンのN-WGNを2022年秋にマイナーモデルチェンジする予定で、7月8日(金)にホームページで一部情報を先行公開しました。
現行N-WGNは、2022年6月の軽自動車販売ランキングで10位に入っています。N-WGNは、通勤や通学、買い物などの日常使いで快適に使える高い実用性が魅力。
また、全車に先進安全装備の「Honda SENSING(ホンダ・センシング)」が標準装備されています。
ライバルのスズキ・ワゴンRはスマイル、ダイハツのムーヴは2代目にスイッチした新型キャンバスというリヤ両側スライドドアを備えた派生モデルを擁しています。ワゴンR(スマイル)は、好調なセールスを維持していて、新型ムーヴ・キャンバスも売れ筋モデルになるはず。
ワゴンR、ムーヴ(シリーズ)に対抗するためにも、タイミング的にジャストといえるマイナーチェンジになりそうです。
N-WGNの美点は、軽ハイトワゴンらしい十分にルーミーなキャビンと、余裕のある荷室高を上下2段に設置できるフレキシブルなラゲッジ。さらに、軽自動車唯一のテレスコピック機構(ステアリングの前後位置を調整できる)が採用されている点。
これにより、軽で最も理想的なドライビングポジションが取れます。
今回のマイナーモデルチェンジでは、N-WGNカスタムがよりスポーティで、存在感を高めたデザインに進化。フロントグリルに、より力強さを抱かせるダーククロームメッキ仕上げのハニカムグリルが採用されています。
ドアハンドルは、深みのある光沢が重厚感を醸し出すダーククロームメッキを配置。リヤのN-WGNとCustomエンブレムとライセンスガーニッシュにもダーククローム加飾が施されていて、重厚感なムードを漂わせています。
ルーフのシャークフィンアンテナは、ブラックカラーのアクセントにより個性的なスタイルに貢献。足元には、スポーク全面にブラックがペイントされたことで、足元をより力強く見せる15インチアルミホイールが採用されます。
ボディカラーは、新色の「プレミアムサンライトホワイト・パール」「メテオロイドグレーメタリック」「トワイライトミストブラックパール」など6色が設定されます。
インテリアには、高級感あるフルプライムスムースシート(一部ファブリックになる)が採用されるなど、高品質でスタイリッシュなデザインに仕立てられています。ほかにも、高級感にもこだわったというセレクトレバーには、しっくりと手になじむ本革が採用されたそう。
さらに、Nシリーズ誕生10周年を機にスタートしたブランド「N STYLE+(エヌスタイルプラス)」の特別仕様車も同時発売され、クルマの楽しさをより高める仕様になります。N-WGNは、カスタムを精悍な仕立てにすることで、軽ハイトワゴンにおける商品力の向上を図ることになります。
(塚田 勝弘)